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憲法9条 戦争と平和

自分が生きている間に、戦争や紛争をなくしたい。理想郷ということではなくて・・・

TB:「ビン・ラディン氏の演説の翻訳とそれについての若干の考察」

2004-10-31 | weblog
このブログに私にとりまして価値のあるTBがありました。ビン・ラディン氏の演説の翻訳とそれについての若干の考察です。大変参考になるものですので、コメントを寄せるという形式を取らさせていただいて、考えを述べたいと思います。

四畳半寝太郎さん
こんにちは。TBしていただきまして、ありがとうございます。

テレビなどでビン・ラディン氏の演説内容が編集される形で報道されています。専門家のコメントも付加されてきています。全体概要をつかむと編集部分とコメントの方向性に違和感を改めて感じました。これら報道の編集方針にすでにバイアスがかかっている、という印象を受けました。それは、私自身がテレビ報道の現場に携わってきたものとして戒めをこめて感じるものです。テレビ報道、特にニュースは良くも悪くも分かりやすく伝える、という使命があります。そのため、一定のスタンスに「素材」を押し込んでしまう、という現象がおきてしまいます。しかし、だからといって重要なポイントを外してしまうということは、良くないことです。

四畳半寝太郎さんの考察でご指摘している、ビン・ラディン氏が同地多発テロの犯行を自ら認めたとする一つ目のみが伝えられています。恐らく演説の概要をつかんでいないか、イラク戦争を本質的に解決する事を思考していないことが原因なのかもしれません。コメンテイターは「米大統領選を前に揺さぶりをかけている」「テロリストが行う常套手段である」といったあまり中身のない主旨の「解説」に終始しています。

ここで重要なのは、四畳半寝太郎さんご指摘の二つ目の特徴、「アメリカ国民にたいして対話の姿勢を示すと同時に、和解の可能性を示唆した」ということを読み取る事だと思います。あるいは、「狂信的でいかなる交渉も受け付けない原理主義者ではなく、一定の合理的な政治的現実主義に基づいて行動している一人の政治家」と解釈する事ができることを強調しなくてはならないと私は思います。そして、四畳半寝太郎さんの考察の方向性に、私は可能性を感じました。

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世界最強のアメリカ軍の総力をもってしても、一向に戦況は好転しないという事実は、戦略として軍事力の行使という手段があまり効率的でないことを物語っている。となると、もし我々がテロとの戦いにおいて勝利することを本当に望んでいるのであるならば、我々は別の手段を模索するべきではないだろうか。
-------------

ここでビン・ラディン氏の演説を読んで、私自身が感じた事を述べます。

ビン・ラディン氏においてもブッシュ大統領にしても、認めている価値が共通し、認めない価値が共通しています。そして、戦闘行為(殺戮行為)の理由付け(正当化)が非常に共通しています。

両者ともに、
・「自由」への価値を認めている
・自らの安全を求めている
・それぞれの祖国の生命、安全、自由を奪われた事に対する憤りをもっている
・「不正」(不法な侵略行為、不当な権力的支配)を否定している
・安全を脅かす行為にたいする対抗措置を肯定している

参考:国連総会におけるブッシュ大統領の演説

これらは、近代において人類が形成してきた「思想」と大きく外れてはいないように思えます。近代において勝ち取ってきた考え方や権利という事も出来ますし、未だ現実化されていない事柄であるかもしれません。または、呪縛であるのかもしれません。恐らく、その中に戦争の本質があり、解決と防止の糸口があるのではないかと思っています。

四畳半寝太郎さん、また是非ともTBしてください。私も継続的にこのことを考えていきたいと思っています。

日本人人質事件

2004-10-30 | weblog
「テロには屈しない」とする政府(自民党、公明党)、民主党、主要メディアの発言は、大変勇ましいですが、勇ましさで争いは解決しません。彼らの言葉や行動は、国際連合憲章違反です。日本国憲法違反です。そして、人道に反しています。しょせん、現実は暴力がはびこり、力が支配しているとする「現実主義」を理由にしていけません。歴史から学んだ結末、繰り返される悲劇に目をそむけてはいけません。行うべき解決策はとてもシンプルです。実践可能です。それは、

いますぐ、自衛隊を撤退することです。

自衛隊を撤退する事からでしか始められない事を始めます。そして、次の事を実現します。
・香田証生さんの命を救う
・未来に無駄に失われる命を今からなくす
・米英に冷静さを求める
・イラクおよび周辺に点在するレジスタンスに冷静さを求める
・人々、関係国、関係組織の対話と理解を促進する
・国連憲章違反の状態を解消する
・国際協調と国際秩序を回復する
・自衛隊派遣による日本国憲法違反の状態を解消する
・人類が抱える紛争および戦争を解決する糸口を見出す
・日本が「国際社会において、名誉ある地位を占め」る

国際連合憲章
第1条〔目的〕
国際連合の目的は、次の通りである。
1 国際の平和及び安全を維持すること。そのために、平和に対する脅威の防止及び除去と侵略行為その他の平和の破壊の鎮圧とのため有効な集団的措置をとること並びに平和を破壊するに至る虞のある国際的の紛争又は事態の調整又は解決を平和的手段によって且つ正義及び国際法の原則に従って実現すること。
第2条〔原則〕
この機構及びその加盟国は、第1条に掲げる目的を達成するに当っては、次の原則に従って行動しなければならない。
4 すべての加盟国は、その国際関係において、武力よる威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない。

この理念は日本国憲法第9条と同様といえます。

日本国憲法
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

「武力による威嚇又は武力の行使」による解決を違法であると、双方共通に明記しています。これは、人類がさんざん悲惨な体験をして導き出した犯すことのできない約束事です。人類がやっと導き出した理念です。日本国の政治家であればこの理念を犯してはなりません。ジャーナリストであればこの理念を犯してはなりません。武装集団である自衛隊を「復興支援」であるから許される、とする独善的な解釈は現時点ではもはや許されません。

一人の命を救う行為と多くの人々の命を救う行為は、共通の理念からはじまり、「撤退」というたった一つの行為から始める事ができます。

それでは、いつ自衛隊を撤退するのですか?

2004-10-29 | weblog
「イラク戦争はベトナム戦争のように泥沼化している」「撤退のタイミングを失っている」といった主旨のアメリカ市民のコメントが昨夜のNHK『クローズアップ現代』で放送されていました。9.11同時多発テロという背景があり、イラク戦争をアメリカ市民は熱狂的に支持しました。主要メディアが政府寄りで一方的な報道を繰り返したものですから、開戦当時は冷静さを失い、ここまで悲惨で無意味な殺し合いが繰り返されるなどとは想像できなかったかもしれません。

なぜ、この人たちが死ななくてはならないんだ?
いつまで、この戦争を続けなければならないんだ?

多くの自国民の死を目の当たりにし、多くのイラク市民の死を目の当たりにして、アメリカ市民が冷静さを取り戻しているかのようです。熱狂的に戦争を支持し急速に冷めていく様を見て、私はアメリカの持つ「未熟さ」を感じずにはいられません。「武力によって解決するしかない」、と思い込んでしまう「未熟さ」です。

「勝てば官軍」という言葉がありますが、イラク戦争には、通用していません。圧倒的軍事力によってブッシュ大統領が「勝利宣言」をしました。フセイン元大統領も捕まえました。しかし、戦闘は拡大する一方で、むしろ自国民を死なせることになっています。ブッシュ大統領が行っている戦争は、イラク人を根絶やしにでもしない限り、終わりません。それは、今起こっている殺戮行為はテロではなく、レジスタンスだからです。アメリカに対する抵抗運動だからです。アメリカ軍は、捕虜を虐待しイラク人のプライドを傷つけ、空爆によってイラク市民を殺戮しているわけですから、「許せない」と思うイラク人が増えていくのは当然です。抵抗する相手はアメリカだけではなく、イギリスもそうですし、日本も自衛隊を進駐させているわけですから当然、対象です。

テロは許せない。その通りです。しかし、ブッシュ大統領は「イラク戦争」を行っています。世界中が、イラクで起こっている事態は「戦争」であると認識しています。「戦争」であれば、アメリカがそうしたようにジュネーブ条約であろうが無視をして、人道的な精神が喪失し、敵を殺すことを目的化します。暴走してしまうのが「戦争」です。

アメリカ軍は、圧倒的な軍事力によってイラク全土を制圧するかもしれません。しかしそれでは解決しません、むしろ無益な死を再生産していきます。そして泥沼化していきます・・・。抵抗運動の担い手は、憎悪と怨念と復讐心とともに必ず再生産されるからです。今、アメリカではベトナム戦争の記憶がよみがえってきているのではないでしょうか。

「武力によって解決するしかない」、と思い込んでしまう「未熟さ」を捨てなくてはならないと思います。自衛隊は「復興支援」だからと独善的に考えて、アメリカの戦争に加担することは愚かなことです。日本は、終わりなき戦争に手を染めてしまっている、という認識をまず持たなくてはなりません。アメリカ大統領選挙の結果待ちでは、とても危険です。まず、主体性を完全に失ってしまう点においていけません。また、例えケリー氏が当選したとしても、イラク戦争が終結する保証はどこにもありません。

それでは、いつ自衛隊を撤退するのですか?
いますぐ、です。

いますぐ、自衛隊を撤退させて、「軍隊」によらない様々な分野で、日本が培ってきた技術や手法によってイラクの平和創造を支援すべきであると思います。今この時点で自衛隊を撤退させることに「勇気」がいるのかもしれません。しかし、過ちを改める勇気を持たなくては、新たな悲劇が繰り返されてしまいます。そして、本当の勇気は撤退する勇気にあるのではなく、「軍隊」によらない平和を創造する際に起こるであろう、様々な試練を乗り越えるために使われるべきものだと思います。

紛争そして戦争が勃発するパターン

2004-10-28 | weblog
「イラクに自衛隊が存在している。同胞が拉致されたのに塹壕(ざんごう)にこもっていていいわけがない。現地大使館と一体となり、イラク暫定政府の了解と協力を得て、救出活動をやるべきだ」
自民・亀井氏「人質邦人、自衛隊を使って救出を」
出典:NIKKEI NET (共同)

武力を使って、香田さんの救出を考えるのではなく、
武力を使わないで、香田さんの救出を考えなくては、
あらたな紛争や戦争が勃発しかねないと思います。

鳩山氏は「テロに屈してはならない。解決に向けて、野党第一党の立場から全力を挙げて(政府に)協力する」
自衛隊撤退すべきでない…民主が緊急対策会議
出典:YOMIURI ON-LINE

政治の翼賛化と抑制や思慮の乏しいエキセントリックな発言。
これらの積み重ねが、事態を本当に悪化させてしまうと思います。

今すぐ、自衛隊を撤退させるべきです。

社説執筆者の方々へ

2004-10-28 | weblog
いやな表現ですが、メディアの翼賛化が完成しました。
日本人人質事件についてです。

勇ましさの濃淡はありますが、
「日本政府の方針」を支持する姿勢はハンでついたように同じです。

朝日新聞
読売新聞
日経新聞
毎日新聞
産経新聞

もう一度、冷静に考えてください。
言論機関が政府の方針にこぞって同意するというこに対して、
この状況にいたるまでの経緯をあらためて整理していただきたいと思います。

・イラク戦争は国連憲章違反ではないのか
・仏、独、西、フリピンなどイラク戦争に対して違った意見や
 行動をとっている国々があることを
 ※NZ軍がイラクから撤退 出典:asahi.com(09/24 02:07)
・自衛隊派遣は日本国憲法違反ではないのか
・「復興支援」という名目で日本は独善的になっていないのか
・大量破壊兵器が存在しないなど、アメリカが掲げる大義にウソがなかったのか
・アメリカ軍はイラク人捕虜をどれだけ非人道的扱いをしてきたのか
・アメリカ軍はどれだけの一般イラク市民を殺害してきたのか
・戦前、戦中の新聞メディアがどのような言論活動をしてきたのか 

朝日新聞の社説については、
批判をこめて取り上げなくてはなりません。
まず朝日新聞の社説からの引用です。

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朝日新聞は自衛隊のイラク派遣に反対した。しかし、前回の事件が起きたとき「脅迫を受け入れての撤退には応じることができない」と主張した。つらい判断ではあったが、「無法な要求に弱い国だ」というイメージを広げ、同じような事件を誘発してはならない、などの考えからである。

 私たちの立場は今回も変わらない。小泉首相は犯人の要求を拒否したが、やむを得まい。
-----------

朝日新聞が根拠としている「強い国」というイメージを必要とする
「考え」への批判も当然ありますが、
朝日新聞の問題点は、社説を締めくくるくだりから読み解くことができます。

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 サマワに派遣されている自衛隊は、今年12月に派遣期限が切れる。

 それを延長するか、撤退すべきかについては、今回の事件とは切り離し、イラクをめぐる全体情勢を踏まえたうえで、改めて考えるべきである。
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朝日新聞は「自衛隊のイラク派遣に反対した」と書いています。
反対はしたが、派遣されてしまったら、現状を肯定していませんか。
「反対」した理由をあらためて、考え直してください。
その理由を反故(ほご)にして、現状を肯定するということは、
この一連の事態を本質的に考えていない、
ということになりませんか。
反対なのであれば、派遣がされている状態に対して
撤退を要求し続けなくてはいけないのではありませんか。

一見、冷静な判断のもと、上手に文章をを展開しているようですが、
最も重要な部分に関する思考を停止しているように思えます。
「軍隊」を派遣した後に、発生した事態を「肯定」し続けるということは、
戦前、戦中あなた方の先輩が行ってしまった、最も反省すべきことでは
なかたのですか。

朝日新聞は各紙が触れていないところにもあえて触れています。

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それにしても、今回は人質になった香田さんの行動に疑問が多い。

 前の3人は、それぞれイラク国内でボランティアや取材活動にあたっていた。香田さんの方は、そもそもイラクに向かった理由がはっきりしない。
-----------

「自己責任論」に対する様々な反省がようやく出てきているなか、
「行動に疑問が多い」と報道機関とは思えない煽(あお)りかたをしています。
個人を名指しして、「疑問が多い」「理由がはっきりしない」とは
どういうことでしょうか。
しっかりと取材をして、事実にもとづき、人権に配慮しつつ、
ペンを走らせることを忘れてしまったのですか。

「戦争の肯定」「言葉よる暴力」を少しずつ拡大させていませんか。

奇妙な自民党HP「憲法調査会」と「国民しあわせ憲法」

2004-10-27 | weblog
自民党は13回の「憲法調査会」を経て、
ホームページ(HP)に「憲法改正のポイント」と題する報告を出しています。

-------------------------
自民党がつくる憲法は、「国民しあわせ憲法」です
-------------------------

と書かれているのですが、
しあわせになるのであれば、ぜひ読んでみたいですよね。
では、直接、読んでいただいて・・・ということになるのですが、
じゃぁ、URLは? ということになりますよね。

実は、ページはあるのですが、リンクが貼れないのです。
・・・なんだそれは!?

HP制作業界では、ここ最近、「Webユーザビリティ」(使い勝手の良さ)が
当たり前のように重視されています。
利用者との関係を重視する企業のサイトや特に公共機関のサイトは、
ユーザビリティに気を使って作成します。
それは、より多くの人に見てもらいたい、という動機もありますし、
利用者の立場に立っているのですよ、とする最大のメッセージになるからです。

そこで自民党のHP
これは、ビックリしますよ!

まず、自民党HPのTOPページに入って下さい。
小泉さんが出てきますね。次に、左の中ほどにある「憲法調査会」をクリックして下さい。
「憲法調査会」と大きく表示されます。実は、このページの上の
アドレスバーそのものが消えて、URLが表示されていません。  

んっ?

これでは、ネットで一般的に行われているリンクを貼るという行為ができません。
なぜ、アドレスがなくなるか、ということなのですが、少々専門的です。
javascriptを使って強制的に消しています。

「ははぁん、読まれたくないんだなぁ」

これは、HPの制作会社がユーザビリティに関して何も知らないか、
指示がなければ、このようなページには絶対になりません。
ポイントは強制的に、わざとやらないと消せない、ということです。

自民党のHPを作成した制作会社または指示をしている人が、
「ユーザビリティ」を知らないとは私は思えません。

それは、

自民党HPのTOPページの上部に
-------------------------
自民党は、音声読み上げソフト等に対応できるWebページづくりを目指しています。
-------------------------

とあって、いかにもユーザビリティに準拠しているかのような記述があるからです。
音声読み上げソフト等に対応する、ということは視覚障害者が読みやすい、見つけやすい
使いやすい、ということです。そういうことをこのHPはやってますよ、
というメッセージなのですが、これ、実際はウソです。

このTOPページから、つい最近出された
「憲法改正のポイント」へは、大変たどり着きにくいですよ。本当に。
まず、音声読み上げソフトを使っても「憲法改正のポイント」とは、読み上げられません。
これは、目で見ても、そうした記述がないことからもわかります。
では、メニューをいろいろクリックするとたどり着くかというと、
私がやった範囲では見つけることができませんでした。
メニューからですと一般的な感覚からすると「政策」しか該当するものがないことが
わかります。「政策」の中の次のメニューだと「政策トピックス」か
「あなたの生活こうなります」あたりかな、と思うわけですが、ありません。
TOPページの下のほうの「憲法に関するご意見を募集」がドンピシャかな、
と思うわけですが、違います。リンクもありません。
とにかく、たどりつきません。
-------------------------
自民党がつくる憲法は、「国民しあわせ憲法」です
-------------------------
と言って、憲法のポイントを示しているにもかかわらずです。

「ははぁん、読まれたくないんだなぁ」

では、どのようにしていくかというと、
TOPページの右上にある「サイトマップ   検索」という
所です。ちなみに「サイトマップ」をクリックしても行き着きませんでした。

つまりは、「憲法改正のポイント」「国民しあわせ憲法」と打ち込んで
検索をかけないとたどりつかないのです。
「国民幸せ憲法」と打ち込んでもダメです。

-------------------------
●検索結果
検索式にマッチする項目はありませんでした。
-------------------------

と出てしまいます。つまり、中身の何らかの正確で固有のワードを事前に
知っていて、それを打ち込まないとたどり着かない構成になっているのです。

「ははぁん、読まれたくないんだなぁ」

では、すみませんが、正確に「国民しあわせ憲法」と打ち込んで、
検索結果をクリックして下さい。
これで、読めるわけですが、まず、視覚障害者のことを全然考えていない、
ということはおわかりいただけたと思います。

つぎに、これもわざわざヘンなことをしているのですが、
ページの下の所に、「戻る」「目次」「次」を使って
「国民しあわせ憲法」の中をクリックしてみて下さい。
(読むと驚く内容です)
各ページの上部にあるアドレスバーを見て下さい。

「今度は表示されている! えらいえらい」

と思うかもしれませんが、よくみて下さい。どのページも
http://www.jimin.jp/
となっていますね。これって、TOPページのURLですよ!
これでは、表示されていても個別のページにリンクが貼れないし、
TOPページに行ってしまうわけですから、
先ほどやったように、正確な固有のワードを入力して「検索」を
クリックしないといけないですよね。
メールなどを使って、「ここ読んでみて」なんてできないですね。これは。
どう思います? 私は、こう思っています。

「ははぁん、読まれたくないんだなぁ」



Webユーザビリティ


憲法九条クッキー

2004-10-22 | weblog
なんのことかと思ったが、
美味しい話でした。

今年から来年にかけて憲法論議、
特に9条論議が活発になることは必死です。

運動でもあるわけですが、ビジネスチャンスと
とらえるということもできるわけですなぁ。

他に新商品がいろいろと考えられそうです。(^o^)

憲法九条クッキー

戦争要因と平和要因

2004-10-22 | weblog
戦争が起こる要因は、多岐にわたり複雑に絡んでいると思います。
時間的にも空間的にも、政治、経済、文化、民族、宗教などが
不安定要素として混在していることが多いと思います。
差別や抑圧、不平等、貧困といった切り口もあると思います。
また、交流、対話、相互理解、他者への想像力と
いった視点で関係性を確認してみると、その中に問題点が
浮き彫りになるかもしれません。

これらの問題をいろいろな立場の人々が、
よりよい方向に解決することによって、戦争を止めることができ、
戦争が起きる確率を引き下げることにつながると思います。

それを踏まえたうえでのことですが、複雑な現実を目の前にしてしまうと、
とてもじゃない、と絶望的になってしまいます。
はきりいって「宗教」一つ取ってみてもよくわからないです。
北朝鮮との問題やパレスチナの問題を、「お前は解決できるのか」と
いわれると、きっと戸惑ってしまうと思います。

よくわからないことがあると、人は専門家に、
その考えをゆだねてしまいやすいと思います。
専門家や有識者の報告や考えを参考に
するのは良いのですが、ゆだねてしまっては危険です。
テレビ等に出演している有識者(有識者といえば
「安全保障と防衛力に関する懇談会」を想起します)
の発言やメディアの論調を、「そういうこともあるかなぁ」と受け入れ、
ある時から、積極的にそれを肯定してしまうようになってしまう
恐れがあると思います。

ここまで話すと、メディア論になってしまいそうですが、タイトルの論点に戻します。

一見、さまざまな要因が複雑に絡み合っている戦争ですが、
実は、シンプルにとらえることができるのではないか、と考えるようになりました。
それは、憲法改正と教育基本法改正の動きが「教えてくれた」と思っています。
戦争の発生要因も、戦争の解決・防止手段もそこにあるのではないかと
考えたのです。

結論を言いますと、戦争要因も平和要因も
ハードとソフトの2つに絞れます。
この2つを整備して、実践すれば、戦争、平和双方実現します。
ハードは武器です。軍隊です。このハードを徹底的に否定しているのが憲法です。

第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

「陸海空軍その他の戦力」をもたず「国の交戦権」を認めないわけですから、
攻められることは絶対無いとはいえませんが、国が命令する戦争は絶対にありえません。

ソフトは心です。教育です。国のためなら人が殺せる心です。
国のためなら他国の人が殺されても、そのことを受容し、むしろその死を喜ぶ、
自国民であれば、怒りと共に、その死を名誉なことであるとする心です。
その心を生まないための教育を行うことを定めているのが教育基本法です。
それどころか教育基本法は戦争を解決し平和を創造する次世代を生み出す
根源的な内容となっています。

われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。
 われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。
 ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。

「世界の平和と人類の福祉に貢献」する人々は、
攻めるかもしれない側の人々にとって貢献してくれるメリット
こそあれ、例えば殺されるなどというデメリットがなくなります。
そうすると、武器をもたない「民主的で文化的な国家」を攻めるという
動機は発生しにくい、と考えることができます。
国際的つながりが一般的になった現在、
攻めたあとの様々なデメリットを考えるはずです。

つまり、憲法と教育基本法があることで、曲がりなりにも
この国は「戦争ができる国」にならないで、戦争をしないですんだわけです。
逆の視点から見ますと、「戦争ができる国」にしたい人にとっては、
セットで改正することが最重要テーマとなります。

このブログのテーマでもありますが、
憲法と教育基本法をしっかり実践し普遍化する努力をすれば、
アジアや地球上に存在する戦争、紛争要因を削減し、
その発生リスクを低減できる、ということになると思います。
軍隊と戦争を受容する心を整備した状態よりも、
格段に戦争が発生する確率が低下すると、
多くの人が認めることができると思います。

ただ、リスクはゼロにはなりません。
そういう意味では、とても勇気のいることだと思いますし、
実践し続けなければ不安定要因はすぐにでも、もたげてくるかもしれません。

軍備軍隊を持っていない国は25カ国あるようですが、
コスタリカを良い例に、むしろ戦争リスクを回避しているのではないでしょうか。
(人種問題や環境問題などがあるようで理想国ということではありませんが)
これらの国々は戦争、内戦や軍事介入を経て軍備軍隊を持たないようしたと思います。
日本国憲法やコスタリカ憲法は戦後すぐに生まれたということもあり
参考にした国もあると思います。
大事なことは、軍隊を持たない国が少しずつですが増えてきている
ということと、そのことで戦争を回避している国々が
存在しているということです。

以上のことを考えますと、現行憲法はアメリカから押し付けられたもので、
独自に制定すべきである、とする考えがとても狭い発想に基づいているということが
わかります。日本国憲法そしてそこから導き出された教育基本法は、
多くの人々の犠牲や無念を経て、人類が獲得することができた
「戦争を回避するための知恵」と言うべきものであり、
積極的に平和を創造する人類共通の価値として、
後世に伝えていかなくてはならないものである、
との考えにたどり着くと思うからです。

憲法改正と教育基本法改正

2004-10-21 | weblog
憲法改正と教育基本法の改正は、
セットであると考えることができます。

憲法改正によって「戦争ができる国」にすることができます。
教育基本法改正によって「戦争を受容する国民」を生産することができます。

戦争を遂行するためには、兵士が必要ですし、
国益のために、兵士や国民の死を受容する「心」が
なによりも必要になります。

さきほど高橋哲哉氏のコメントを書いて、
関連のブログを調べてみると、
高橋氏が呼びかけをしているメッセージを見つけましたので、
リンクを貼ります。
http://takeyama.jugem.cc/?eid=65
↑教育基本法「改正」に反対をする意見広告を
 出す運動を高橋氏がしています。

↓そのサイトがこちら
教育基本法の改悪をとめよう! 全国連絡会
さっそくリンクさせてもらいました。

高橋哲哉氏について

2004-10-21 | weblog
行動の伴う信頼できる哲学者であると思います。

私が高橋哲哉氏を知るきっかけになったのは、
池袋ジュンク堂にヒラ積みされていた『反・哲学入門』を手にしてからです。

加藤典洋氏と高橋哲哉氏の「論争」の存在についても認識しました。
論争については、松本さんのHPにその要点がまとめれているように思います。

その後、数冊読みました。論文系はわかりにくいなぁという感想も持ちました。
非常に抽象化された言葉や日常会話ではほとんど使われない言葉が
使われているからです。その抽象的な言葉に中心的なメッセージや思想が
込められている、というケースがあるからだと思います。
その必要不可欠な用語が理解の妨げや、
物事のとらえかたの差異を生んで、
同様の思想を持った人同士でさえ論争をしてしまうのではなかろうか、
という印象も持ちました。(加藤典洋氏との論争は、違う思想ゆえの「論争」です)
哲学者といいますか専門家が表現するわけですから
その世界の専門用語を使うのは当然のことですが。

その中にあって『反・哲学入門』はインタビューに答えるという形式で、
抽象的な言葉はほとんど出てこないうえに、高橋氏の戦争や教育等に関する
基本的で重要な考え方を知ることができると、のちのち思いました。

『反・哲学入門』を最初に手にしていなかったら、
ひょっとすると高橋氏にあまり興味や好意を抱かなかったかもしれません。

一方で感じることですが、高橋氏は近年急速に、
わかりやすい言葉で表現し、行動する、
ということを意識的に行っているのではないだろうか、
と思うようになりました。

各地のセミナーや講演会に積極的に参加しているようです。
その中での発言を、いくつかWebで読むことができます。
これらの講演録は話し言葉を起こしているわけでして、
理解しやすいということも含めて参考になります。(^-^;)
「反戦の哲学」~高橋哲也さんの講演会~
「心と戦争」

高橋氏を中心に「NPO前夜」という組織を立ち上げています。
ホームページの中に掲載されている「前夜宣言」や「一点の灯」の
メッセージは、その内容に共鳴できると同時に感動的です。

NPO前夜

九条の会

2004-10-20 | weblog
九条の会」のアピール及び記者会見を読みました。
そこには、重要なメッセージと行動原理があると思いました。
その内容は特別な「知識人」の口から
出てくる言葉ということでは決してなく、
誰でも理解でき、共鳴できる内容であると感じました。

九条を基本的な連結点としながらも、
教育基本法に関する考えが大江健三郎氏の
言葉としてありました。私は賛同します。


われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。
 われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。
 ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。

教育基本法

テレビ朝日『報道ステーション』

2004-10-19 | weblog
昨日、テレビ朝日『報道ステーション』で
「緊急シリーズ米軍再編と知られざる自衛隊」という
特集がありました。シリーズなので今夜もあります。

自衛隊や米軍、その関係者に深く入っての
リポートであると思いました。

日米同盟の関係は強固で、より発展していくことが、
両国及び極東の安定においても有益である、という主旨を土台に、
日本はすでにアメリカの世界戦略の一部に組み込まれている、
というところまで踏み込んでいたと思います。

構成としては、日米の軍事技術を映像で追うと共に、
関係者の軍事戦略にかかわる「主張」を重ねる形で展開していました。
取材をしたFディレクターがスタジオ出演し、「再編」自体が、
米国の思惑で「結論」へ向かっているのではないか、と
解釈できるコメントを米国の実際の動きを通して報告していました。
日本の意図があるかないかは別として、
極東からエリアを広げて、アメリカの軍事面における
世界戦略のなかに日本を組み込む、
という「結論」があるのではないかということです。

軍事絡みのテレビ報道は、非常に難しいと思っています。
その内容は、報道の直面する基本的なことがらではありますが・・・

取材する側としては、
・少しでも相手のフトコロに入って最新の映像と
 関係者のコメントをもらいたい。
 そのため、交渉や編集の局面で当局者の意向に
 沿うような番組になってしまう恐れがある。
・放映するテレビ局の番組プロデューサーや報道局長などの
 意向が入るか、意向を意識してしまう恐れがある。
 (スポンサーが絡むこともないわけではない)

取材される側としては、
・宣伝効果を期待する
・主張とは違う主旨への編集、スタジオ展開は避けたい
・以上のことから不都合な内容の取材はさせたくない

ということで、当たり前のことですが、
様々な条件の上に乗っかって、報道がなされます。

その昔、フジテレビ『ニュースJAPAN』という番組で
「フロントライン」シリーズというのがありました。
日米の軍事状況や安全保障に関する特集番組です。
これは当局の内部に入り込むという意味では
随一ではなかったかと思います。
編集方針としても、批判的にとらえるというよりは、
それどころか、超肯定的に描き、
日本の安全保障の状況に一石を投じる、
ぐらいの勢いがあったと思います。

超肯定的に描くという意味で私自身は批判的ではありましたが、
一方で、別の次元で、いろいろな情報は必要だな、という考えも持っています。
取材先の立場や思惑を肯定した次元でなければ、フトコロに入り、
情報を得られない、という現実があるのも事実であると思います。
つまり、いかなるメディアにたいしても中庸で客観的な情報を求めるというよりは、
様々な立場の情報が流通しているほうが、基本的には良いのでは
ないか、と私自身は考えています。

ただ、当局が不都合な部分を取材させないことや、
取材者サイドが過剰な自己規制をするというのは、
それ自体が良くないことですし、危険なことだと考えます。

一方で、映像やマスメディアの持つ力というものも批判的に考える必要があります。
イラク戦争開戦時に米国民はブッシュ大統領を熱狂的に支持ました。
その要因として、メディアの果たした役割は大きかったわけですので、
当然、批判的に検証されるべきです。
個別の番組を見ると、いろいろな立場や視点から描かれているようでも、
開戦当時の米国内の報道内容は「翼賛的」で「政府より」で
あったという反省がアメリカのメディアの中から
出てきていることからも理解ができると思います。

それは、政府の情報操作の問題やメディアサイドの自己規制、
当局の規制を受け入れた報道姿勢そのものが
危険な流れを作ってしまったわけです。

開戦に至る前の映像やコメントを
アルジャジーラやヨーロッパ各局のメディアがどのように伝えたのか、
ということを多くのアメリカ国民が知っていたら、
もう少し抑制的であったかもしれません。
国内のメディアが複眼的であることと同時に他国、他の地域のメディアを
どのように吸収するか、ということも大切なことではないかと思います。

日本に目を向けますと、テレビ局の国際部(外信部)は
アメリカやイギリスの情報をもって、
国際的な論調としてしまう傾向があると思います。
ABCやBBCを元ネタにするのは、いいことだと思いますが、
それだけではアメリカやイギリスが行っている戦争に対して、
どこまで批判的になれるのか、もしくは複眼的な情報が
集められるのか、ということになると、
「難しくなる」、という認識は持つべきだと思います。



イラク戦争支持の正当性、首相が改めて強調

2004-10-15 | weblog
「イラクが12年間、国連安保理決議に違反し続け、
最後まで国際社会の真摯(しんし)な努力に応えなかった、
との認識に基づくものだ。過ちではない」
(10月13日 衆院本会議での小泉首相発言)

戦争支持の理由としては、認められなし、
あらためて首相の行為そのものが憲法違反である、
と指摘できると私は思います。

・戦争そのものに正当な戦争はない
 (正当な戦争を認めない政治を行うことが大切であると考えます)
・戦争による「解決」は、日本国憲法の理念に反する
・安保理、総会等の決議違反を開戦の理由にすることに問題が多すぎる
 パレスチナ問題など事態がより深刻化する
 (ダブルスタンダードの問題もあります)
・国連そのものを絶対善ととらえるには問題が多すぎる
 (国連は尊重すべきですが、過ちが多すぎます。
  基本的人権や民主主義といった基本原理を尊重した上で、
  国連や他国との関係を尊重しなくては、戦争への選択肢が残されます。
  今回のように、国連や国家を尊重しすぎると戦争が肯定されいてしまいます。)
・日米軍事同盟を是とするのはあまりにも問題が多すぎる

「国際社会の真摯(しんし)な努力に応えなかった」ことが
開戦理由で、イラク市民・兵士、米英兵士、その他の地域の人々が
多く死んでいったことを考えると、残念で残念でなりません。
それを肯定する首相の考えや政治決断はめちゃくちゃです。

10月13日にコメントを書きましたが、
当初、表明していた多くの戦争支持理由の
根拠が失われたわけですので、しっかりした手続き(プロセス)を経て、
より正しいと思える状態に「回復」をすべきであると考えます。
日本政府及び私たちにはその責任が発生してしまった、と考えます。

例えがヘンかもしれませんが、
殺人容疑を「黙秘した」ことが、死刑執行の正当な理由である、
と言っているようなもので、到底認めることができません。

この戦争で、多くの「不信」と「怨念」を生み出し、
今後、数十年にわたって多くの無駄な殺戮が再生産される
ということを考えるとやるせないです。


イラク戦争支持の正当性、首相が改めて強調
出典:YOMIURI ON-LINE
小泉首相は13日の衆院本会議での代表質問で、米国などによるイラク戦争を日本が支持したことについて、「イラクが12年間、国連安保理決議に違反し続け、最後まで国際社会の真摯(しんし)な努力に応えなかった、との認識に基づくものだ。過ちではない」と述べ、正当性を改めて強調した。

「長生きして、世界がもっと平和になるのを見たい」

2004-10-14 | weblog
「長生きして、世界がもっと平和になるのを見たい」

う~ん。このブログのサブタイトルと一緒。
しかも、発言者はおそらくこの地球で一番長生きしている方。
なんと、素敵なコメントでしょう!
マリア・オリビアさん 長生きなさって下さい。

ブラジルに「124歳」女性 ギネス記録10歳上回る
http://www.asahi.com/international/update/1014/005.html
出典:asahi.com