goo blog サービス終了のお知らせ 

東京のスキマ

日常の生活で、ふっと感じる悦楽

路上のレトロ・クリスマス 新宿

2009-11-14 12:01:09 | ビジュアルブックマーク
今年のXmasイルミのカラーテーマはゴールド。
発光ダイオードよるエッジの効いた電飾は美しいと思うが、私がシズルのは電球による優しい光の瞬きはレトロクリスマスの世界。

こうした、ゆるい光りを探すと・・・頭上で輝くイルミよりも、私は雨に日に路上に瞬く無数の光のゆらぎにひかれてしまう。

江戸への隙間 永田町

2009-11-13 09:31:40 | 東京のスキマ
江戸城外郭門の1つ赤坂御門。寛永13年(1636)
明治の地下鉄工事で発掘されたままで、大部分はまだ地中に埋まっているとのこと。忘れ去れたようなところにひっそりと鎮座している。
ところどころにごらんのような隙間がみてとれる。ここ数年、何気なく定点観測している私としては、ちょっとその隙間が広がったような気もしているが・・・定かではない。
拳をすべり込ませて中にできたわずかな空間を探れば、何か江戸時代の痕跡がでてきやしないかー洒落っ気質の江戸人であれば、建造中にお役人の目を盗んで何かを石垣の奥に隠すぐらいのことはしたのではー
そんなたわいもないことを想像しながら、割れ目の奥を見ていると午後に時間はあっという間に過ぎていく。

光りの絨毯 青山

2009-10-29 21:00:24 | ビジュアルブックマーク
工事用の防御壁の上部がスリットになっている。そこに強烈な西日は差込み、スリットが輝き始めた。歩きながら見上げることで視角が変わり、光りがなびいている。
それは、まるで光りの魔法の絨毯のようだ。

渚にて お台場

2009-10-23 20:41:34 | ビジュアルブックマーク
無数の足跡が広がる人工浜。
人の形跡に溢れていながら、人の気配もしない景観。
自分以外は消滅したかのような、たわいもない時間をすごす。
お台場は日時によっては、こうした不思議な感覚にとらわれる場所だ。

「渚にて」は59年ネブル・シュートによる人類滅亡のSF小説。汚染された本土をあえて死に場所に選択した潜水艦スコーピオンが向かうUS。まばゆい光に包まれた無人の街をいくクルーーその上陸シーンがふっと頭をよぎる。

ところで、「渚にて」は最近新訳が出版されたが、私は古びたハヤカワが愛読書だ。古典SFには独特のシズルがある。

大人のシェルター 永田町

2009-10-20 08:19:08 | 東京のスキマ
国会図書館。
比較的コンパクトのように見えるが3600万点の図書が地下8層に収蔵されている。仮に核攻撃を受けても人はともかく収蔵物は無事かも。

利用条件は厳しいが、館内は空調もいきとどきR18で静か、ソファーやベンチも多くすこぶる快適。
ここはとても静かに物事を考えることができる都会としては稀な場所。俗世間から離れて、考えて調べてーを繰りかえせる理想的なシェルターともいえる。

浜松町 ピンク

2009-09-10 20:33:33 | 東京のスキマ
いつもの通勤路に気になるクルマがある。たとえば国道沿いのスタバの前にとまっている綺麗な色のイタリアの小型車。
ほぼ同じ時間にコーヒーを買うためか、何度も同じクルマをみる。そして、先日まったく異なる場所、ヒルズに入っていくところをぼーと目撃したりする。
ただそれだけのことななのだけどれ、私の日常はこうした、どうでもいいことの積み重ねだ。

この船は浜松町の金杉橋の下にいつも停泊している。
綺麗なピンク色はこうした業務船には珍しい色かも。なんともなくいつも通ると、橋の上から安否?を確認したりしている。
先日神田川で航行中のこの船を見かけた。西日を受けて狭い運河をゆっくりと進む姿は、思わず見入ってしまうほど綺麗だった。

夏の残り 六本木

2009-08-29 21:14:44 | 東京のスキマ
六本木の美術館を出たトンネルの壁画。これはいわゆるストリートアートの類ではなく、公式に場を提供されたて描かれたもの。その実力は特筆するようなものはないが、鋭い日差しの中で思わぬおオーラを放っていた。
今年の夏はしのぎやすかったけれど、ここにきて夏の名残りは、東京各地のスキマで暴力的な光を放っている。

ふっと見上げるとトミー 新宿

2009-08-23 11:34:45 | 東京のスキマ
トミーリージョーンズの「逃亡者」はよかった。主演のHフォードをくうばかりの名演技だったと思う。私はこの演技にしびれ、他作品を観てみたけれどどうにも役に恵まれていない感がある。ハーバードを出ているに下積みが長かった人で、強面の中に独特の哀愁を感じる。

見上げるとトミー。
この芸人まがいのCMは嫌いだが、このポートレートはとてもいい。

ブルーモーメント 立川

2009-08-15 10:24:31 | 東京のスキマ
日野の知人宅にお邪魔して、その帰路、黄昏時の多摩川は美しいブルーモーメントに包まれていた。お盆中ということもあって、橋の上には自分のバイク一台だけ、アクセルを全開すると、点在するオレンジの街灯が滑走中の飛行機のようーそしてそのまま加速すると景観がグニャっと曲がるーような感覚に。

一瞬だけ・・・・東京湾

2009-08-13 21:32:29 | ビジュアルブックマーク
夕暮れの一瞬、幸運にも水上バスの乗り合わせた人々。黄金色に染まりながら風を受けているシルエットは幸せそうで美しい。
幸せそうだと人は美しいシルエットになる、そして夕暮れは美しいが、実は黄昏に包まれるその姿の方がさらに美しい。

螺旋 青山

2009-06-18 11:11:32 | 東京のスキマ
東京の螺旋階段なら私に聴いてください!っていえるほど螺旋階段が気になる人である。その源流は、やはりヒッチコックの映画だろうかー
螺旋階段の中央に身をのりだすように見下ろすと、吸い込まれるように続くスキマの世界に思わず見入ってしまう。
古いビルの方がシズルが、こうした90年代建築でも硬質感がともなって不思議な空間であることは変わりはない。ちょっと紙でもまるめて落としてみたい衝動にかられるが落ちはしない、なぜらならこれは下から見上げている視点なので。

数読 六本木

2009-05-22 09:28:02 | 東京のスキマ
世界終末時計、人類が滅亡までの時間を示す時計。1947年にUS科学誌の表紙になった。その進退は人類の直面している危機レベルで科学者たちによって決められるとのこと。希望的な観測で遅らせることはできても、自然に刻一刻と進んでしまうあたりが恐ろしいところだ。

六本木のビルの壁面に大きな数字が点滅を繰り返している。数読でも解くにようにしばらくみていてもそのアルゴリズムが理解できずちょっと混乱する。解読を諦めて数字の流れを、ただ無心で追っていると妙に落ち着いてくるから不思議だ。
世の中全てが規則性があるわけではない、それをもっとも規則性を疑わない数字で表現するところが粋なのかー
その偶発的な数字の繰り返しの前を何人もの人が無作為に歩んでいく・・・人生はゲームだという人がいるが、決して数読ではない。


阿修羅 奈良ではなく、上野でもなくー新宿

2009-05-16 00:56:31 | ビジュアルブックマーク
加齢にともなって感受性の衰えいたしかたないが、ある種の感度の高まりふつふつと感じたりする。
そういう意味で、私は東京上野の国宝阿修羅展はとても気になる。ぜひ一目、阿修羅に逢ってみたい気がする。
同じことを思う人は多いらしく、大混雑で連日1時間待ちで、しかも立ち停まりご法度に気持ちは萎えてしまう。

思わぬところで阿修羅ご一行にご対面することができた。 新宿駅のホームでの広告。
一列に並んだ像は実に壮観。じっくり観ているとそれなりにいい感じ。
先に帰ってしまった?何体かも、ここでは観ることができる。
ポスターの前を通りすぎる人が、少し頭を垂れているようにみえたりするのは気のせいか。

ホームでじっと観ていると怪訝な顔をされる、写真を撮っていると、てっちゃんに間違えられる・・・


カツ!六本木

2009-04-21 20:08:04 | ビジュアルブックマーク
上海で食堂に入ると、階段の途中になぜか店の用心棒的な輩が座っていて鋭い視線を投げかけてくる。現地の方曰く上海では食逃げが横行していて、用心棒のような存在。横をすり抜けるとき、身におぼえがなくともなぜかちょっと緊張する。人を萎縮させるほどの眼力にはただならない凄みがある。

六本木の四川料理の店。
こちらの階段にもやはり人が居る。なんとも無表情の顔つきが不気味な印象。
店を連れと後にして不遜なこと?を考えている輩に一発カツでもいれんばかりの構えだ。

芝公園 日の丸

2009-04-08 10:21:14 | ビジュアルブックマーク
仕事が終わって目の前が東京タワー。侍ジャパンの日の丸をイメージしている限定ライトアップ。大変な賑わいになっている。
東京タワーの魅力はトラス構造につきると思うのだけど、昨今はトラスを消し点光源によるイルミネーションへ方向を転換。それでもこうした角度から東京タワーを見上げると、トラスと点光源とのコントラストが見事で美しい。

街で方向がわからなくなると、無意識に東京タワーを探したくなる。
「それは山とおなじねー見えないとちょっと不安になる」と信州の友人曰く。そうそう東京タワーはそこにあることがとても大切。子供に東京を描かせると、タワーを必ず書く、かつての空とぶアニマヒーローは、物語の最後に東京タワーを旋廻してしめる・・・東京タワーっていうのはそういうものだ。

(ところで、ロビーにあったマドンナの蝋人形はいずこに?ー東京タワーへ行くと必ず挨拶していたのにー妙にさみしい・・・)