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東京のスキマ

日常の生活で、ふっと感じる悦楽

官能 東銀座

2008-12-14 03:47:56 | 東京の椅子
東銀座のクルマのショウルーム。
美しいシェイプを描く新しいスポーティカーと座り心地のよいソファ。
そのクルマのふくよかな曲線、ソファの優しい包まれるような座り心地、いずれも実に官能的。
こういうものに触れて刺激を受けると、単純に何か心の奥底にあるものが再生するような錯覚?をおぼえる。

ベンチ 晴海

2008-05-25 03:24:00 | 東京の椅子
晴海は物を静に考えるのにはいい場所だ。他の人にとってどうかはわからないが、少なくとも自分にとって、ゆっくり物事を考えることのできる稀少な場所だ。

旅客ターミナル内には赤色の椅子が点在している。椅子というより、どちらかというとベンチの様相で座り心地は極端に悪い。人の長居を拒むようなところがある。ベンチは元々、控え椅子ーとの意味があるらしいから、座り心地は必要ではないののだ。
この赤いベンチにわずかの時間留まり、ちょっと思いにふけったりして、すぐ立ち去るーそういうことに最適なベンチかもしれない。

豊洲 15シート限定

2007-10-09 23:27:27 | 東京の椅子
アーバンドックといわれると、何かわけがわからないが、ここは豊洲の造船所跡の敷地。
クレーンや巨大な鎖などがモニュメント的に点在している。
このイスはそれに類したものかー コンクリートのイスは座りごこちより、ほんのひととき、河口の「風に吹かれごこち」を楽しむ15×2限定シート。
座り方は、あえて背もたれに腰掛けて上半身で風を受けるのが正しい。ベタっとこのカタチの通り座ると、カラダが心底冷えるだけ・・・

丸の内 シェルター

2007-08-09 03:20:50 | 東京の椅子
再開発途上の丸の内は、地上は四方八方のコンクリートからの灼熱地獄、継ぎ足しで延ばされた地下廊は空調が効かない。移動経路や時間を考慮しないととんでもないことになる。こういう臨界点を超えた異常な状況に対して、逃げ込むような場所はシェルターという言い方がはまる。

丸の内近辺で、最も快適なシェルターは、この新丸ビルのこの一角だ。
熱線化した強力な陽は、緑色のガラスに和らげられ、天井からは冷風が吹きそそぐ、窓の外は東京駅の再開発が一望。まさに厚いガラスと協力な空調に守られたシェルターのような場所。ここで人は居心地のよい椅子に包まれ眠る。
緑色にかすみのかかったような景観をみながら、ここで和んでいると、まるで籠の中にでもいるようで、ここを一歩でては生活できないようなひ弱な気分になってしまう。まさに東京の夏は烏龍都市化している。

丸の内 昭和の長イス

2007-06-05 08:52:06 | 東京の椅子
丸の内の明治生命館のロビーの長いす。
ここは重要文化財で土日のみ一般公開されている。(平日この1Fのフロアーは営業しているところがすごい。)
日曜の雨の午後などに訪れ、この長イスですごす時間は、妙な美術展にいくよりずっとまし。どんなに長く居ても人に迷惑をかけなければ注意をされることはない。
このイス、やや小ぶりで、実はすわり心地には違和感がある。これは昭和中期のイスの硬いスプリングの特徴が再生されているからだと思う。
浅くまさに腰掛るか、あえてやや深めにすわり背に体重を任せるような座り方が正しい。
この座り心地から昭和を想う人もいるだろう。本来はそういう人と一緒に座りたい長イス。