SAMURAI・コーチング!

戦国武将は、なぜ茶の湯に魅せられたのか?茶室で男は、日本男児になる!
喧騒から静寂へ…~SAMURAIたちの世界~

扇子は 語る~!?

2024年07月13日 | 扇子

扇子は末広「すえひろ」ともいいます。
 
要「かなめ」で とじられていて、先に行くほど広がっているので、
 
末広がり、つまり先行きは広がる、未来が開けるということで幸運を表す末広がり、
という意味で末広ともいいます。
 
 お客様は、茶室に入るときには、扇子を持ちます。
 
 男性は少し大き目を、女性用は小さめです。
                          



そのほか、、
(茶器を清めたり、敷いたりする時に使う絹の布)


懐紙、「かいし」(お菓子をいただくときに敷く紙)なども

それぞれ男女で色や大きさに違いがあります。
               
                      
 
 男性用、女性用と男女の区別をつけることで、その特性に気づかせたのだと思います。

   男女同じではないところがまた、味わいの深いところです。
 
 さて、扇子ですが、これを手にしていると、改まってご挨拶をいたします。
というサインになります。
 
まずは、右手に持ち、茶室に入る際は、自分の前に一文字におきます。

 
そうすることで、結界、あなたと私の境をきちんと指し示します。
 
ちゃんとボーダーを決めているのです。
 
あなたと私の境を引いてこちららは私、そちらはあなた。
 
一旦個人の境を決めて個としての 区別をつけた後、 

境界を取り払って、共に交わりましょうということになります。

 
 そういう意味では、個の確立ができていたのだなあと思います。
 
 入室、退室、お軸に一礼するときも扇子を横一文字に置きます。
 
ご挨拶をして、席に着くと、自席の後ろ、畳のヘリに置きます。
 
そうすることで、結界は外されて、一同が心を開いて交流することになります。
 
 これらのことは無言で行いますから非言語のコミュニケーションです。
 
そして、楽しく、ご一緒した後は、また、扇子を手前に一文字において、

一線を引いて、それぞれの元へと戻ってゆきます。
 
 あなたと私は、別の人格で、それぞれです。という確認ですね~

 きちんと境界を決めて、ボーダーを引いていることを

                     無意識は認識しています。
 
 
 日本人は、古来から、無意識の扱いが、とても上手でしたね~♪
 
      
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