五感を啓く 五感(視覚、聴覚、体感覚、味覚、嗅覚)は、私たちの潜在意識に直結しています。そのうち嗅覚がもっともプリミティブな感覚といわれているのは、鼻の奥は、脳に直結しているからです。他の感覚、視覚や聴覚、体感覚は、一旦大脳新皮質という理性や知性をつかさどる「考える脳」に伝わり、そこから大脳辺縁系や間脳へと伝わります。大脳新皮質は、理性的な思考や、批判、判断を行いますから、ストレスも発生します。一 . . . 本文を読む
わたしたちは、こんな風に、たくさんの段階を踏んで、茶室に入ります。にじり口から、小さくなって入ります。縮こまって入ります。 躙り口自然と心も謙ります。いつもとは違った身体部位、筋肉や感覚を使います。それらも含めてすべてが体験です。自分自身の身体を意識する瞬間でもあります。身体とも会話しているのかもしれません。そして、まずは中をうかがい、入室します。すると、かすかに漂ってくるお香の香り . . . 本文を読む
こんな風に見てゆくと、なにやらたくさんの心理学的な見方との共通点が浮かび上がってきます。まずは、五感の使い方がキーだと分かります。そうお茶室は、にじり口をくぐった途端、その方の五感が活性化し鋭敏になるように工夫されているといっても過言ではありません。 天才たち、いうまでもなく利休さんは美の巨人ですから、20世紀の天才たちと同じことを行っていても、何の不思議もありません。 五感を研ぎ澄まして彼らが行 . . . 本文を読む