京都市伏見区南新地4‐52 「おこぶ 北清」 【1777】
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京阪「中書島駅」を下車し、北口より幕末の志士が疾風した寺田屋方向へ三筋上り、その向こうの四筋目手前右に佇む、総ガラス張りの看板建築が目印のおばんざい屋兼スタンドバーです。
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先ずはお隣の100年以上続く、おこぶの老舗店「きたせ 昆布」を覗いてみましょう。
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店頭にはこだわりの昆布や、ご飯のお供にピッタリハマル、とろろ昆布やしぐれ煮が整然と並んでいます。 創業地は丹波橋で、その後納屋町商店街に移り、昨年末の「納屋町センター」の解散に伴い、中書島に移転されたのだそうです。
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それでは本命のおばんざい屋に移動しましょう。 尚ここは遅れて、本年ひな祭りの日に開店しました。 また店内は厨房を囲むようにカウンター席が設けられ、シンプルな構成ながら温かみに溢れています。
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奥には座敷の間があり坪庭も見えますが、どうやら昼間は事務所兼として、使われているようですね。
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むき出しの天井と土壁は工事の途中ではなく、京町家の面影を残すための処置だそうですが、女将さん曰く「逆にちょっと手を加えすぎた」とのことでした。
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お品書き。
お昼のおばんざいは基本2種類で、あとはお茶と伏見の日本酒とシンプルそのもの。
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お冷代わりの出し汁。 一般的には鰹節が7.8割を占めますが、そこは昆布専門店だけに比率が逆転しており、はんなりとした旨味が特徴的。
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「おこぶの出汁茶漬け定食 1,000円」
無農薬の有機栽培米のご飯に、薬味と塩昆布、手削り白とろろと、純粋に昆布の旨味を堪能する定食は、ありそうでなかった此処でしか味わえない逸品です。
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薬味のミョウガ、練り梅、鳥味噌、ミツバ。 すべてをぶち込んでもよし、一つずつ順番に楽しむのもよし、ご自由に。
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おやじはすべてを入れ、出汁をたっぷり注ぎかきこみます!
出汁の旨味が食材を穏やかに包み込み、シンプルな中にも奥行きのある旨味を感じ、病みつきになること請け合いです! 幸せ!
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「塩昆布を炊いた残り醤油の焼きおにぎり」
炙られることにより旨味が凝縮され、且つコントラストもはっきりとし、あと1.2個追加したくなるほどでした! 美味い!
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「おこぶの出汁がら素揚げ」
その香ばしさがなんとも懐かしい一品で、これはお茶うけにピッタリですね。
ちょうどスタート間近の昼下がりに訪れたためノーゲストで、人懐っこい女将さんと中書島界隈の昔話や陶器の話、民藝運動のことなど話が弾みました。 次は夜バーにお邪魔することにします。 それにしても益々盛り上がってきたね、中書島は。 サイコー!