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Coffee いのうえ(京都市中京区)

人生の縮図を垣間見るような夕暮れ間近の喫茶店。


京都市中京区六角通り新町東入玉蔵町120-2
              「Coffee いのうえ」  【1776】



地下鉄「烏丸御池駅」を下車し出入口⑥から烏丸通に出て六角通まで下り右に折れ、その約200㍍先右手の、ちょうど新町通との辻手前に佇む、白壁の総二階が目印の京町家喫茶です。



なんとも質素な佇まいで、メニュー表らしきものも掲げてなく、入るのにちょっと躊躇しましたが、、、



達筆でさらりと書かれた慎ましい貼り紙が目に留まり、思い切って暖簾を潜ることにしたんです。



訪れた時節が弥生三月だったため、小さなお雛様がゆらりとお出迎えしてくれましたよ。



昔は整然としてたであろう店内は、マスターの趣味でしょうか生花や民芸品であふれかえり、空きスペースに3.4名腰かけるのがやっとの状態でした。



そのマスターも結構お歳を召された方であり、なんとか今はとぎれとぎれでもお店を継続しているとの印象を受けました。



「珈琲 350円」

メニュー表は見当たらず口頭で「珈琲で良いですね?」と運ばれてきたのがコレ。  どこかに営業に行って、お茶として出されたような出で立ちにチョイ唖然。   また添えてあるどら焼きも、さくら餡で季節に応じたものですが少々くたびれ気味です。



それでも素直な口当たりの温かみを感じる一服であり、決してハイレベルの豆でなくても淹れ手の「気持ち」ひとつで、美味しくなるんだと妙に納得してしまいましたよ。


失礼ながら人生の最終章を間近に控えながらも、細々と大好きな珈琲を提供する姿勢には、少々胸の痛みを覚えずにはいられませんでした。   でもね出来るだけマイペースでよいから頑張ってくださいね。  また前を通ったら必ず伺いますから。  お元気で!

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