京都市中京区柳八幡町77
「MACHIYA 兪 (まちや ゆ)」 【1617】
地下鉄東西線「京都市役所前駅」を下車し御池通に出て、烏丸方向へ約600㍍進み柳馬場通を左に折れ下り、その1ブロック先角右手に見える、看板建築の京町家が目印の中華ダイニングです。
厳密にいうと「看板建築」の定義以上に店内はリノベーションされており、1階部分はそれ程面影は残っていませんでした。
手前のカウンター席からは厨房の様子が覗え、奥のテーブル席ではしっとりとした坪庭を眺めることができます。
きれいに整えられた坪庭には、つくばいや石が配置され、簡素ながらも独特の趣きを醸し出しています。
その奥の個室からも雪見障子越しに、庭を眺めることができ、また円卓には陰陽調和のデザインが施され、和中のバランスが程よく保たれています。
昔「走り庭」であった部分には、化粧直しした「火袋(ひぶくろ・高い天井のこと)」が残り、当時の様子を静かに囁いていましたよ。
2階表側。
格子窓越しに柔らかな光が、室内を仄かに照らしていました。
2階奥。
壁の色合いと畳の温かみがシックな雰囲気を演出しており、大人の隠れ家にピッタリの空間となっています。
メニュー表①
ランチメニューは5種類とシンプルな構成で、しかも1,000円までが3種類と、良心的な価格設定です。
メニュー表②
麺類も簡素ですが、全てにご飯、漬物付きとサービス満点です。
「定食御膳 1,500円」
先ず運ばれてきたのは、薄味仕立ての滋味深い「葱ラーメン」と、それぞれの食材の旨味が立った「前菜3種」、ご飯、そしてデザートの「杏仁豆腐」です。
メインの「海鮮のあっさり炒め」
たっぷりと入ったエビとイカのプリプリ感、野菜のシャキシャキとした歯ごたえ、それらを纏める塩梅の良さと、どれを取っても技術の高さが垣間見え、これではご飯一膳では足りません! 美味い!
点心3種「小籠包・海老蒸餃子・湯葉包み」
特に蒸餃子の絶妙なプリホク感と、野菜の旨味がギュッと詰まった湯葉包みの濃厚さは格別で、猫舌なのを忘れ一気にいただきました。
全体的に上品な味付わいで、炎のコントロールもしっかり出来ており、しかもボリューム満点でリーズナブルと隙がなく、流石に競合店の激しい場所に在りながら、人気を博すお店だけありますね。 ホント近くなら毎日でも通いたくなりますよ。 ご馳走様!
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