憂う野に
鼓膜がいたむ
涸れた生気
めぐみある雲なら
四季は萌えたつ
こころ窓
うちふるえ
時雨れるひと日を
若葉こぼれる
峠の初夏
裡なる神
うばわれて
若葉風吹けば
色香を指にやどせば
袖ふれば
ひとの世のこころ模様
移ろう旬のよそおい
色香がいざなう
光と風と花と呟く
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