鉄の鎧を装着してからドラクエは
より面白くなってゆく
昨日の部屋掃除で
みつけたものは、紙切れで
自分の目標が、こう書かれていた
「ヨセミテの森に行きたい」と。
アメリカの国立公園だ
そこにいけば人生が変わると思っていた
そう言えば
そんなこと思ってたっけなー
と
気持ちよく寝てしまった
まるでドラクエの冒険のような気持ちでいた
わずか10年前、弾き語りを始めたころの紙切れだった
小学生の頃
泥だらけになって遊んだ
中学生の頃、髪を立てていた
高校生の頃、中指をたてていた
東京で今もなを、学生気分が抜けきらない
ボロボロの服を大事にしている
その汚れも傷も、やられたあとも
全部が思い出だ
どうしようもなく使えなくなるまで
服も靴もかばんも道具も
使い続ける
歴戦を戦いぬいた証と
これからも戦い続けていき
目には見えないものを
かさねてゆく
大切な思い出だから一緒にいるんだ
誰がみても
ボロボロで
昭和の生き残りみたいな格好であっても
それが俺の鉄の鎧だ