Dr.Wasteのごみ問題を考える

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新潟・長野地震(7月16日)に伴う原発事故

2007年07月20日 11時36分03秒 | Weblog
 7月16日(月)の10時13分頃に新潟・長野地域で地震が発生しました。

 マスコミ報道によれば、不謹慎にも与党サイドに「選挙の不利な状態を乗り越えるチャンス」の思いがある模様です。

 ところで、今回の地震に伴う「柏崎刈羽原発」の変圧器火災は、先に紹介したドイツの原発の変圧器火災と同じとの印象で語ることは、間違いです。

 テレビ映像を比較するとお分かりになりますが、①変圧器の使用目的、②絶縁油の炎上箇所、③炎の色から得られる温度、④黒煙、に大きな違いがあります。

 既に、原子力資料情報室が細部の検証を行っている模様ですが、原発設計の基本と維持管理方法を揺るがす内容が含んでいます。
 それは、①構造体ごとの耐震設計、②絶縁油の冷却方式(最近は乾式型が主流)、③バックアップ電源の二重化、④制御系の二重化、⑤制御用の電源(直流)の確保、⑥施工技術、⑥保安体制(消火システム)、⑦日常の維持管理体制、等の課題を洗い出し必要があります。

 原発は国策です。この国策に対して、地元自治体が「消防法」を根拠に使用停止を命じました。同じ様なケースは、30数年前に、当時の横浜市長が、道路法を根拠に米軍の戦車を止めたことが文献で紹介されていますが、国策でも、地域住民の安心を得るため、地方自治体も法律を良く理解すると、地域住民側の視点で判断出来ること証明しています。

 7月17日の毎日新聞と読売新聞(写真が大きく良く理解できる)に「クリーンセンターかしわざき」の煙突の下部に亀裂のある写真を紹介しています。他にテレビでも放映されています。

 煙突の高さは、多分、航空法を意識して59Mでしょう。外部がコンクリートの枠です。多分、内部の煙突を隠す目的の化粧程度のものでしょう。
 内部に鋼管製の本当の煙突が2本見えます。この本当の煙突のお陰で化粧壁が全面的な崩壊を逃れている様子です。