Dr.Wasteのごみ問題を考える

 経済と消費の結果の廃物の有り様を探る

ドイツに自販機が無いって本当?

2007年07月14日 14時22分55秒 | Weblog
 埼玉県在住の知人から埼玉新聞07年7月12日付10面の「旅と観光を考える 伊本俊二 4」が送られてきました。
 そして、「ドイツに自販機が無いって本当ですか」とありました。

 伊本氏は、元旅行読売編集長で日本ペンクラブ会員のです。ドイツで12年間教育事業を行ったと自己紹介しています。

 大見出しは「地球最後に残る国 ドイツ」です。他に、「利便性を欠いても環境優先」や「電力の無駄、自販機はない」です。主に、ブルーメンでの体験を中心に記述しています。

 そして、記事の本文には、「街角に自動販売機がない。」と日本の現状と比較した内容です。
 しかし、「自動販売機」をどの様に理解しているかでも異なりますが、環境配慮で有名なフライグルグに、機械式の飲料水の自販機が複数や電気式の自動販売機が1台(その後、撤去とお聞きしていますが)ありました。ライン河観光の船乗り場にも飲料水等の自販機はありました。

 また、機械式の「切手」や「たばこ」の自販機は、ドイツの各地の都市で見かけました。ベルリンでは、子供向けのおもちゃ販売の自販機を街頭で見かけました。でも、日本と比較すると飲料水関係の自販機は皆無です。というところが実態でしょう。

 記事は、ドイツの環境配慮を強調しています。しかし、「有る」ものを「無い」では、誤解を招きます。「有る」こと踏まえつつ、それらに対する取り組み姿勢の有り様を読者に伝える努力が必要です。

 ドイツ政府や自治体の昨今の悩みの種は、インターネット世代に対するドイツ政府や自治体の取り組みを、他国の取り組み姿勢との違いをどの様に説明し、理解を求めるかです。