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急性心筋梗塞におけるG-CSFの効果

2006-09-23 11:49:16 | 思い出
急性心筋梗塞におけるG-CSFの効果

突然何の小難しい話を始めたかとお思いでしょうが
このタイトルは私の大学の卒論のテーマです。
たまにはこういった方向にも頭使わないと
脳が駄目になるかしら?と思って最近の状況はどうかなと
色々ネット検索してみたんだけど
それこそ難しくてよく分からない(笑)
まあ研究・実験している時も自分が何やってるのか(やらされてるのか?)
よくわからなくて、卒論にまとめる段階になってようやく理解したくらいですが。

そんななかこんな記事発見。↓

2006. 4. 6
G-CSF投与は左室機能改善示せず

偽薬群に対し有意差なし、ドイツでのRCT成績
 急性心筋梗塞(AMI)後の患者に対し、骨髄幹細胞を末梢血に動員させる
顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)を投与する治療法がある。
これまで、動物実験や小規模な臨床試験では、
損傷した心筋の再生を刺激することが示されていたが、
100人を超えるAMI患者を対象にした初の無作為割付比較対照試験の結果、
偽薬投与群との間に有意差がみられなかった。
独心臓センターのDietlind Zohlnhoefer氏らの研究で、
詳細は、Journal of American Medical Association(JAMA)誌
2006年3月1日号に報告された。...

え~そうなの?なんだかがっかり
しかし同じサイトでの別の記事↓

2006. 5. 30
急性心筋梗塞後の投与で効果を確認
造血薬で心機能低下を防ぐ
 抗癌剤投与時や骨髄移植時などに用いられる造血薬、
顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)。
これを急性心筋梗塞を起こした患者に投与すると聞けば、
何の意味があるのかと首をかしげる人も多いはずだ。
しかし、最近の臨床研究で、G-CSFが急性心筋梗塞後の心筋細胞を壊死から守り、
心機能低下を防ぐことが分かってきた。...

どうしてこっちの方が日付があとなんだろう?
まあ詳しいことは実際の研究や臨床実験に携わっている人に聞かないと
分からないか。

ところでG-CSFが人体にとって安全なのかどうかは詳しくは知りません
認可はされているのだと思います

私の卒論の出だしはこのように始まります
要旨
(背景)心筋梗塞は冠状動脈の粥状効果により内腔が閉塞して血流が遮断され
その支配領域の心筋組織が虚血性の壊死におちいったものをいう。
心筋細胞は骨格筋細胞、平滑筋細胞とことなり生後間もなく最終分化し、
以後細胞分裂を行わない。このため心筋梗塞などで心筋細胞が壊死に陥ると
残存心筋細胞の肥大により心機能を代償しようとするが完全には代償しきれず心不全となる。
骨髄間質細胞中に含まれる間葉系幹細胞を用いることにより心筋細胞に分化誘導されることが
報告され治療が出来るのではないかと考えられている。
Granulocyte-colony stimulating factor(G-CSF:顆粒球コロニー刺激因子)は
好中球数を増加させる、好中球の機能を高める、骨髄中の造血前駆細胞数を増加させ
末梢血中に動員するなどの作用があり、白血病、リンパ腫などにおいて
臨床応用が行われている。そこでG-CSF投与で骨髄幹細胞の分化増殖が促進すると考えた。

本当に私がそんなことを考えたのかどうかなんていいっこなしですよ(笑)
ちなみにどういう方法でやるかというと
ウサギの左冠状動脈前側壁枝を30分閉塞し14日間再灌流し
(要するに1度血管をふさいでまた14日血液を流す)
そしてG-CSF投与群と生理的食塩水投与群をつくり
心摘出後、薄切切片を作成し、HE染色を行い、
ミオシン、ミオグロビン、PCNA、Ki-67を酵素抗体法で染色するわけです。

あんまり語りだすときりがないですね(汗)
私はこの中の工程で薄切切片の作成以降を行っていました。
私がというよりみんなでやってたんだけど。
しかも当初私は何染めてるのかよく知らなかったし。
このG-CSF以外にも
いろんな切り出し、染色を同時にやってたしわけわからなかった。

どうだろう?
すこしは脳を使えたかな。
自分でまとめた研究論文をペラペラとめくって
見てもなんだか遠い世界のような気がする。
卒論自体は大学に提出してしまったけど
なんだかあがいたあとがある控えとか大事にとってあります
懐かしいな~
卒論発表会用の原稿やスライドのもとなった原本もとってある
う~ん頭を使うと言うよりは懐かしがって
感傷的になったと言う感じでしょうか。
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