和田正子の談話室

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国民健康保険料の値上げ条例、委員会で可決

2011-03-03 22:30:58 | Weblog

 大田区議会は2月24日から第1回定例会が開かれています。今定例会には国民健康保険料の値上げの条例(案)が提出されていました。世帯の構成や所得によって値上げ額もさまざまですが、平均で5180円の値上げです。

 2月28日、3月1日両日には常任委員会が開かれ、値上げの条例(案)を審議しました。結果は、自民、公明、民主などの与党がそろって賛成したために委員会では可決されました。最終的には、3月7日の本会議で採決します。

 日本共産党は、今でも高すぎて払えないという人が増えているのに、値上げはすべきでないという立場でがんばりました。

 今朝の「しんぶん赤旗」の1面トップで取り上げていますが、高すぎる国民健康保険料と窓口負担が原因で受診が遅れ、2010年の1年間で、全国で71人もなくなっているということです。保険料が高すぎて滞納すれば、短期証や資格証明書を交付されます。資格証明書で医療を受けると窓口で医療費全額をいったん払わなければなりません。

 正規の保険証を持っていても、窓口負担が重くて受診が遅れたという例もあります。病気になっても医療を受けられないというこの国は憲法25条違反の政治をしている国です。

 なぜ国民健康保険料が毎年のように値上げされるのか。それは、かつて国が50%を負担していたのを今は半分以下の24%しか負担していないため、保険制度の財政が火の車になり、値上げをする、滞納者が増える、また値上げをするという悪循環を繰り返しているからです。

 解決の道は、国の負担分を元に戻し、保険料を引き下げることです。税金の使い方や納め方を大企業やアメリカのためにという立場ではなく、国民の暮らしや福祉を第1に考える使い方をすれば、国保への国の負担分を元に戻すことは、十分にできます。


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