今回の定例会に「大田区立鵜の木保育園を廃止する」条例が提出されていて、こども文教委員会で審議されました。
条例には日本共産党と緑の党が反対をし、自民、公明、民主、維新の会(自民党から離党して区長選挙に立候補予定)が賛成しました。
私は次のような反対討論をしました。
日本共産党大田区議団は、第23号議案 大田区立保育園条例の一部を改正する条例に反対します。
この条例は鵜の木保育園を廃止するために改正するものです。
区はこの間、多様な保育ニーズにこたえるため、経費削減のためなどを理由にして区立保育園を民営化、民間委託をしてきました。
日本共産党区議団は、民間委託の問題点として、職員が低賃金や身分が不安定な働き方をしていることが多く、長く働き続けられない、離職率が高い。そのことが子どもの保育にも影響を与えているということを指摘してきました。
実際に近年民間委託された保育園で、1年前には栄養士を含む職員10人が退職をしたばかりなのに、今年の春にも8人が退職する予定で、年度末までにもっと退職者が増えるかもしれないと聞いています。園児に与える影響は大きいはずです。
保育の職場は長く働き続けて、経験を重ね、職員集団全体が向上してこそより良い保育が保障されます。
保育園だけでなく特養ホームや障害者施設など福祉施設の民間委託や指定管理者制度導入が官製ワーキングプアを生んでいると問題になってきています。
保育園の民営化は、保育に対して区の責任を放棄するもので反対です。