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Aonsiwate Blog

フライロッド・漆器製作と岩手のくらし覚書

記憶

2016-05-14 21:46:32 | フライフィッシング

 

ブランク(釣竿のカーボン素材)に漆を塗り、硬化したら

炭で研ぎ、三種類の研磨剤で磨く。

この研磨の作業が力仕事で、今の時期はたっぷり汗をかく。

 

 

研磨が終わったら、呂色磨き(鏡面仕上げ)の工程に入る。

 

完成までは長い道のりで、

はたして漆で塗る必要があるのか

 

 

はじめて漆で塗った竿で釣ったとき

震災の前の年2010年の8月、

どうにか呂色(黒漆の鏡面仕上)で塗りあがった、

はじめてのフライロッドを渓流で使った。

 

渓流の湿度で結露し、結露が晴れた黒い竿は

森の化生に近い気がした。

 

森の中の流れを少し釣りあがると、

ドライフライに大きなヤマメが出た。

 

 

どんな引きだったか忘れてしまったが、

魚と竿と私が森の中にいたことを強くおぼえている。