LeuciのCPB

事の真相を自分なりに探究し記録しています。

「より安くなりますよ」の甘い罠

2006年02月25日 | Weblog
市場原理主義者が得意とする「消費者・生活者」を使った論法である。「消費者・生活者」のため
に規制を撤廃し、「自由な経済活動の範囲をできる限り広げる」というわけだ。
しかし、現実には「消費者・生活者」は従来よりも良い生活が待っているわけではない。規制撤廃
で多少価格は下がっても、給料の引き下げや解雇、安定性の喪失が一般国民を襲い、その損失
の方が大きいからである。
http://homepage3.nifty.com/nskk/kenkyu020.htm

・価格が下がりますよ、と謳っておいて、その買い手の給料が下がったり、解雇されたりして
それを買うどころではなくなる。
いいかげんこの方便を国民は皆理解するべきだ。

・競争を促進→敗者大規模レイオフ→購買力減少→売価低落
確かに価格は下がりますね。大量に買えない層を生み出すことによって。
少数の勝ち残り組にはいい話だ。

・従ってこれは安定性を喪失しにくい役人には美味しい話となる。
そこで市場原理主義者はこれを「敵」と喧伝する。
これで一般層の不満のスケープゴートにし、さらにこれにより、
規制当局の弱体化を民意をとりつけ推し進め、次なる段階「富の安定」をはかる。

・アメリカではIRS(国税庁)がこれにより脱税を追いきれなくなっている。
人的にも設備的にも全く対応できるだけの質・量がない。
ただでさえ富裕層は弁護士・会計士を雇い武装するから厄介だ。
そして役人はそういった力を持たない弱者から取立てる一方、
巨大な経済事犯は取り締まれず、巨悪はぬくぬくと暮らせるようになった。
既に大資本家の勝利で終わった国といってもよいだろう。





これらはネオリベの手口だが、これに便乗・協力するネオコンの手口はこれだ。

その「怨み」の矛先が強者(為政者・富裕層)ではなく、
マイノリティーやさらなる弱者に向い、
ネオナチズムともいうべき人間の良心に反した差別主義となってあらわれ、
あるいは見当違いの排外主義に転化している。

彼らには、複雑な現実を変えるための政策を考える知恵も、気力もないため、
単純な「善悪二元論」「原理主義」に陥りやすい。

そのお粗末な頭脳は、狡猾な為政者たちや詐欺師・カルトから
見透かされ、利用され、操作され、カモにされる対象になっている・・・

・これで軍事費の必要性をアピールできる。
軍隊を失業者の受け皿とし、溜まった武器弾薬も消化できる。



したがって、メディアは「行政機関の厚遇お粗末ぶり」
「諸外国の脅威」の2点で私たちを情報の波で洗脳していくだろう。
それを日本マスコミはどこまで自覚できているのかは知らない。

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