43歳・既婚・子宮体がんブログ

子宮摘出手術決定。

最後の・・・・

2021-01-31 10:34:40 | 日記


ついこの間、恐らく人生最後の生理が終わった。
ぴったり四日間。
今までになくごくごく普通の生理だった。
初日と二日目は痛みがあったが、三日目から軽くなり、四日目に少なくなり、いつしか消えた。【一回だけロキソニンを服用】
 
代わりに透明なオリモノがまたしても出てくる。
これがきっと体がんの症状。
まるで何かを排出するかのように出る。
不愉快だが仕方ない。

この生理は子宮最後の足掻きのように感じる。
切り取られたくないと泣き叫んでいるように感じる。
体がそう訴えている気がするのだ。
 


私は元々子供が欲しかったわけではない。
ただ30代前半に望んだこともあった。
分家とはいえ長男の嫁なったのだから、跡取りのことは考えざるを得ない。
 
しかしそうこうしているうちに、義父がアルツハイマーを発症。
子供のことなど二の次になった。
いや、ただ単にそうしたかっただけなのかもしれない。
母も義母も居ない私は、子を産み育てることの不安から逃げたかったのかもしれない。
 
主人も基本、私と同じスタンスで子作りに積極的でなく、自然妊娠したらその時産めばいいと考えている人だった。
精子チェックをしたのも確か三十代前半だったように思う。
自然妊娠の可能性はゼロではないけれど、私の卵子の状態から考えると厳しい状況だった。

そこで前向きに治療すれば、今頃子育てに奔走していたかもしれない。
違った未来を手に入れ、体がんという病魔に冒されることもなく………。
 
そしてつい先日、父が亡くなり、なにを思ったのか、不意に子供のことを考えた。
肩の荷が下りたからか、子宮の状態を確かめ、もし、もし、すっかり綺麗になったら最後のチャレンジをしてみようか、という気になったのだ。
 
ま、結果は散々で、私はその考えを木っ端みじんに砕かれたわけだが。
 
むしろ父が他界しなかったら、私はしばらく婦人科に通うこともしないで、変なオリモノと変な生理周期に煩わされながら生きていたと思う。
より手遅れになるほどの放置を───
 
だからこれは父の最後のプレゼントなのだ。

 「健康に気ぃつけや」
 「僕より、はよ死んだらあかんで?」
 「毎日一緒に散歩しよか。」
 「もっとご飯、よー噛んでゆっくり食べな。」
 
などなど。
父は本当に健康マニアで、真面目で、ルーチンをしっかり守る人だった。
自分に厳しく、私に甘い親だった。

私の後悔は…………それらをすべてスルーしたこと。
良いと知っていて、行動しなかったこと。
模範となる人間があんなにも側にいたのに。
 
健康な体は決して一朝一夕で築くことはできない。
しかし不健康な体もまた、長い時間をかけて作り上げられていくのだ。

今のこの事態は父の愛の鞭だと信じ、必ず乗り越えたいと思う。
きっと今頃あの世で「やっとか」と笑っているだろうけど。

 

 

 
 
 
 

 
 
 

 

 
 
 


入院にむけて 3

2021-01-31 01:07:12 | 日記

 


 
 とうとう明後日が入院日である。
 
19日に紹介状をもらって、とんとん拍子で手術日が決まって────本当にありがたいことだと思っている。
お忙しい先生のスケジュールに組み入れて頂いて、感謝しかない。

しかしながら、今回の入院はあくまで血糖&高血圧のコントロールが目的で、手術自体は18日とまだまだ先だ。
ガン告知の後、私は自分なりに食生活を見直してきたし、実行に移している。
もちろん、まだまだ甘いことを自覚しているが、それでも以前に比べたら、かなりマシなんじゃなかろうか。
 
さてさて。
入院も初めて。
管理されることも初めてな私。
ストレスをため込まない為に、入院準備にはかなり神経を割いた。
何せ、ベッドが固くて狭いだけでも息が苦しくなってくる。
まあ直ぐに慣れるだろうが、それでも快適とはほど遠い環境なはずだ。
 
食事制限?もあると思うので、そのストレスをまた違う方向で発散させなくてはならない。
大好きな猫グッズは欠かせないと思う。

後は顔パックやピローミスト。
香りを感じながらのホットアイマスク。
タオルは有料で借りる予定だが、勿論お気に入りを五枚ほど持参する。
枕カバーも持って行く。
これは旅先でも同じ。
クッション【枕】はトータルで三つかな。
恐らく病院の枕は低くて小さい。
それはとても寝にくい。
抱き枕、膝に挟む用、そして高さを調節する用。
睡眠は何よりも大事だから、多少の荷物は仕方ない。
後はお気に入りのハーフケット。
柔らかさによる癒しを期待して。

コロナじゃなかったら、主人に見舞ってもらい、あれやこれや持ってきてもらえるのだが、今は見舞い禁止。
追加の荷物はナースステーションに預ける形となっているので、気軽ではない。
それも13時~15時まで。←きつくないか?

となると必然的に荷物はかさばる。
おかげで海外旅行に行けるレベルまでになってしまった。

個室なら気兼ねなく荷物を広げるのだが、多床室だとなかなかねぇ。
手術の時はどうしようかと、未だ迷っている。
心細さと快適さ。
うーん………どっちに重きを置くべきか。