少し経ってしまいましたがリーグ屈指のシューターのカイル・コーバーがキャブスにトレードされました。
優勝候補筆頭ともいえるキャブスがさらに戦力アップしてしまうトレードのため、多少の批判はあったようです。
ただ、今期中に36歳になるコーバーと交換で1巡目指名権(+ダンリービーと引退状態のモー・ウィリアムス)が手に入るわけですから、ホークスにとっても将来を考えれば有意義なトレードとなりました。
コーバーはかつてシクサーズでアイバーソンとともにプレーし、イケメンシューターとして名を馳せましたが、ディフェンスが弱いため、キャリアのほとんどをベンチメンバーとして過ごしていました。しかし、ホークスに来てからは今期を除いて4シーズンほとんどをスターターかつ平均30分以上プレーし、2シーズン前にはオールスターにも選出され、チームはレギュラーシーズン60勝でイーストトップにもなりました。
リーグにはシュートがうまいというプレーヤーはいくらでもいますが、シューターは3ポイントラインで待っていて、味方からフリーでボールをもらってシュートを決めるだけ良いというわけではなく、ただシュートがうまければ生き残れる世界ではありません。フリーに近い状況でボールをもらう技術と、多少体勢が崩れてもシュートを決める技術が必要になります。そのあたりが彼が非常にうまく、ものすごい努力を重ねてきた結果が今なのでしょう。
また、彼はナイスガイとしても有名でチームからもファンからもとても愛されました。今後はホークスにとっては敵となってしまいますが、キャブスのメンバーとしてアトランタでゲームを行う際にはきっと温かく迎えられることでしょう。今までありがとうございました。