ケーナ製作「風工房」のブログ

ケーナ作り49年。日本中のケーナ愛好者にご愛用頂いています。

ジュニア向けケーナ

2015年11月03日 09時52分44秒 | ケーナ
小学3年生の女の子用に細身で指穴の小さいケーナを、
というご注文を頂きました。


写真のケーナは上が私の普段使いのケーナ、下が今回製作の細身ケーナ。

早速ストックしてある沢山のメダケの中から良さそうなものを一本選定しました。

出来上がったケーナは歌口付近の外径23.5ミリ、内径16.7ミリ程度。
メダケなので管尻に向かって少し細くなります。
管尻付近の一番細いところで21.3ミリ程度。
指穴は最大で9.9ミリ、左薬指の穴は9.0ミリに抑えてあります。
さらに穴の位置を少し左に寄せ、さらに中指との距離も寄せて、
調律もやや高めでセッティングしてあります。


今までイベントでチビッ子たちを相手に沢山のケーナ作り体験教室をやってきた経験からすると、
ケーナを吹ける年齢は小学2、3年生あたりがボーダーラインのように感じています。

そういえば、コスキン・エン・ハポンの開催される日本におけるケーナの故郷、
福島県の川俣町では小学4年生になったらケーナがもらえて学校でケーナの練習をするそうです。
そんな子供たちがコスキンのステージで演奏している姿は何だかとても感動的です。

その昔、ケーナを始めた頃買い求めたアルゼンチンのピントスというメーカーのケーナ。
今取り出してみると、改めてその細さにビックリ。
外径22ミリ、内径16ミリ、指穴9ミリだ。
今回作ったケーナと並べるとよく分かる。


吹いてみると全く音量が出ない。
さすがに今となってはこの細いアルゼンチン式に戻ろうとは思わないが・・・。

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