ケーナ製作「風工房」のブログ

ケーナ作り49年。日本中のケーナ愛好者にご愛用頂いています。

最高の材料?!

2019年06月15日 22時19分39秒 | ケーナ
最高のケーナが出来る予感。

トウチク、硬め、歌口付近の外径約27ミリ、内径約19ミリ、平均肉厚4ミリ、少しだけ扁平。
私の理想とする材料に行き当たりました。
指穴最大12ミリで仕上げる予定。
トウチク材によくあるマダラな縞模様も好みの分かれるところ。
以前、この黒い模様が気になるのですが、取れますか? と聞いて来たお客さんがいた。
自然素材ならではの醍醐味を理解出来ない人にはとてもお勧め出来ません。と答えたら、それっきり連絡無し。
こちらとしては常に精一杯の所でやっているつもりでも、相手に伝わらないもどかしさ。
やむを得ません。人の好みはそれぞれですから。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルゼンチン式のケーナ

2019年06月12日 11時45分09秒 | ケーナ
私がケーナに出会ったのはもう44年も昔のことだが、
当時はアルゼンチンから入って来るケーナが主流で
「ピントス」というメーカーのものが市場を独占していた。
外径22~23ミリ、内径16~17ミリ、指穴9ミリといった寸法で、
今見ればとても細く、穴も小さい。
でも当時はみんなこれを吹いていたのだ。

福島県の川俣町で毎年開催される「コスキン・エン・ハポン」というイベントがあるが、
日本におけるケーナのふるさとであり、フォルクローレのメッカでもある。
ここ川俣町では今でもアルゼンチンタイプのケーナが愛用されている。
小学校4年生になるとケーナがもらえてみんなで練習をするのだとか。
そんな地元の子供達が3日間あるイベントのスタッフとして活躍をしている姿はとても微笑ましい。
先輩から後輩へ伝統が受け継がれていき、それが町作りにも活かされて来たことが窺える。

私もここ数年毎年出展参加しているのだが、今年も行くつもりで準備に入っている。

そこで私のケーナの原点でもある細いアルゼンチン式ケーナを何本か製作中です。
写真はまだ製作途中ですが、当日までには綺麗に仕上げてみたいと思っています。



イラスト入りのが当時のピントスモデル。



最近のボリビア式ケーナとの比較

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする