吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

旅の友

2015年04月10日 | 自転車

今回の出張の旅の友。

大阪出張では、西成の宿から南港の現場まで自転車通勤をすることにしています。
前々回、折りたたみ自転車を持っていったのが壊れてしまいました。
鐵道壱號大破

そして、次は街に置いておいても馴染む旧式実用車。
初陣2

今回は予定外に荷物が大きくなってしまって実用車を積むのはしんどかったので、少し前に伊那のリサイクルショップで手に入れた自転車を装備しました。

ネオバイク・キラ ネオコンポといいます。台湾製です。
ネオバイクは製造会社で、キラは商社だそう。 

このネオバイクという会社はなかなかクセモノらしい。
英語のWikipediaには載っていましたが、もともとブロンプトンというイギリスの折りたたみ自転車の下請け会社として誕生したらしい、その後ダホンの下請けなどを経て、パクリ商品を出して裁判沙汰になっている会社だそうですね。
まあ、生産拠点の海外移転なんてことをするとそうなります。

さて、自転車自体の出来はなかなかに良いです。
2000年頃以前のダホン鉄フレームの改良コピー。折りたたみハンドルステムは鉄製、ハンドルはブロンプトンM型、内装3段の後輪ハブはイギリス製スターメーアーチャー(1930年代からの名機)。
フレームの溶接はキレイですし、各部の作りも良いです。
鉄部品が多いのですが、フレームと折りたたみ自転車特有のハンドルステムあたりは鉄の方が良いのです。
アルミってのは結構厄介な素材なのです。比重は鉄の1/3だけどヤング率ってのも1/3なので、単に鉄と同じ強度にするには大体同じ重量になります。
軽くするためには高価な合金にしたり、熱処理を施したりしますが、意外と軽くはならないもので、しかも、金属疲労に弱いので破断し易いのです。
僕は自転車のフレームについては鉄主義者ですので。
鉄 鉄 鉄 テツッ!

さて、大阪南部の自転車移動は橋が多いので、意外とアップダウンがあります。
それと風。悲しい色の海からの向かい風に涙がちょちょ切れるゼ。
片道、丁度10キロほどの道のりですが、ルート選択で時間は変わります。
信号と交通量の少ない道を選ぶのですが、アーケードの商店街を通るのも楽しいですし。

朝は早めに出て、うどん屋さんとか、喫茶店のモーニングを楽しみます。
大阪では個人経営の喫茶店が健在ですね。東京ではチェーン系が優勢ですが。
アーケード街(これも東京では減少)なんかにはちょっと気の利いた内装の喫茶店があります。
朝から洒落た店舗に似合わないおっさんおばさんがお店に集っています。
ちょっと不思議な空間です。

移動。仕事での移動、 通勤。そんな時間もちょっとした工夫で旅になります。
こういう時は自転車が一番ですね。


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2 コメント

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もしかして、電車の台車の (tachinon)
2015-04-11 07:40:06
軸間距離と車輪径が、自転車と同じなのでは?・・・と思ってしまう写真ですが、・・・・・。

 自転車と車、あるいは自転車と列車という組み合わせは、両方の良いとこ取りができて、行動範囲を広げるのに良いですよね。
 以前、車の屋根のキャリアに、自転車を乗っける・・ということをしたこともありましたが、腕の力がなくなると・・駄目ですね。

 そういえば、サイクリング車用の倒立式キャリアもまだ倉庫にはありましたが・・・・
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復活まで3、4日 (吉倉(ブログ主))
2015-04-11 22:22:20
tachinonさん、ようこそ!

日常生活では自転車に乗る機会がほとんどない私です。
なので、出張先での通勤は貴重なサイクリングです。

足が慣れるまで3、4日かかります。距離にすると60~80キロでしょうか。

車や電車での出先で自転車があると良いですよね。
屋根に積むほどの自転車は今のところ持っていないので、当分折りたたみですね。
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