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吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

オーノー

2008年01月12日 | 自分のこと
ちょっと前から気になっていたことのひとつなのですが、柄の折れてしまった斧があって、それに新しい柄をつけてやろうと思っていたのです。

この斧は僕の仕事場として借りたところの敷地から発見されたものです。
鍬や斧などの道具は屋外で使うので、木製の柄の部分が傷みやすいのです。
この斧も、小振りのヘッド(刃の部分)が気に入っていたのですが、先日の焚き火のときに、柄が折れてしまったのです。
まあ、長らく外に放置されていたものなので、当然なのですが。
そのうち柄を作ってやろうと思っているうちにだいぶ日が経ってしまったのです。

小さなことでも実行していくと昨日宣言したばかりなので、仕事の合間にやりました!

柄の材は先日手に入れたサ○トリーの樽の蓋の楢材です、とても良い材ですが、僕が手に入れたもの以外の多くは薪ストーブ行きです。
この材はホワイトオークというよりは楢の風合いですね。同一樹種であっても産地でかなり違います、「氏より育ち」ということもあります。

ヘッドが小さく、刃先がするどいので、薪割りには向いていません。
薪割りには、刃先角が大きく(厚い、つまりクサビ効果が大きい)、ヘッドは重い物の方が良いです。

片手斧にしようと思いましたが、柄は長くても短くても作る手間に大差はないので、長く作ります。
この作業で面倒なのは、刃に柄が刺さるところの加工で、これが面倒だから先延ばしになってしまうのです、実際にやってみれば10分に満たない作業時間なんですけどね。

柄はシンプルにストレート。一般に日本の道具は取っ手や握りがシンプルですが、それはそれでいろいろな持ち方が出来て良いのです。

柄は長いまま先ず付けてみて、具合を見ます。
うーん、これも良いけどね、やっぱり切ります。
サンドペーパーをかけて、オイル系塗料を塗って出来上がり。
トータル40分ほどかかりました。

う~ん…、良い…、良いじゃん。すっごく良いじゃん!
すりすりすりすり…。
もったいない。外でなんか使えないかもしれない、寝床に持って行きたい!

やっぱり、自分でひと手間かけると愛着が違いますね。
この黒錆が今出来のものにはない風格をかもし出しています。
もう、ラブラブです。

刃はシャープに研いでナイフの用途に使いましょうか。
いやー、やって良かった!
小さいことでも実行するというのは正解です。気分が良いです。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ペコちゃん)
2008-01-13 00:27:16
池にポチャッと 斧を落とすと・・・



・・・(´Д`;) 
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確保せよ! (ひろなん@風琴屋)
2008-01-14 09:39:54
ペコちゃん、ようこそ!

鉄の斧を池に落としたら、きれいなおねいさんが金と銀の斧を持って出てきてくれることになっております。

そうしたら、ふふふ、おねいさんも斧も全部いただきです。

ときに、水棲おねいさんの飼い方はイモリと同じで良いのでしょうか?
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