吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

復活の重機

2020年04月08日 | ロングデイル大墳墓

ゲーハッハッハ!久々のこのカテゴリーである。
従前であればここで咳き込む描写があったのであるが、心臓手術後、深く息をしても咳き込まなくなったのである!

さて、今回復活させたのは重機、ユンボ、バックホー、パワーショベルと呼ばれるものである。
そのブームシリンダーのロッドパッキンが劣化して作動油が吹き出していたのである。

油圧シリンダー。その構造は単純。
しかしながら大きく重い、油でベトベト、締付けが固い。
そして、自分でやった人は大抵、吹き出た油をかぶるというトラウマになりそうな経験をしているのである。

……ワタシもである。

まあ、億劫、非常に億劫なのである!

だがしかし、修理を依頼すればお高い!我が軽トラよりもお高い!
必要最低限のパッキンの値段は高価なものを選んでも千数百円!
自分でやるしかないでしょ。

本当はシリンダー径ごとのフックレンチや特大メガネレンチを用意するのが正しいのだが、プロも含めて使う道具はコイツ。

特大パイプレンチ。

これが勝利の鍵だ!

この柄にさらに単管パイプを刺してアームを延長したりするのだが、今回は必要無かったのである。

写真が少ないのは手が油でベトベトだったからである!
ここで言っておく。参考にしようとしていた人ゴメンね。

シリンダーの配管を外す前にエンジンを切って操作レバーをグラグラやって残圧を抜くのだ。

この写真の重要ポイントは2本の青いホース。
バケツに作動油を回収するのだ。
いや、こうしないとね、ピストンロッドをブームから外した時、ピストンが自重で下がってピューってオイルが吹き出して、ヤベーってピストンロッドを引っ張るともう一方の穴からオイルがピューって、油まみれになっちゃうのよ。

いかん。口調が乱れた。

あの独特の刺激臭のある作動油を浴びると結構心が折れるのである。

パッキン関係はサイズのバリエーションは少ないので、選択はあまり難しくない。
でも今回は外径が1ミリ小さかったかもしれない。テヘッ
まあ、しばらくは大丈夫だろう。

パッキンを発注して届くまではこの状態で保持。ラップで保護して水が入らないように。

一般に、機械の整備ではバラすまでが大変なのである。
汚れ、固着したネジ外し……。億劫なのである。

バラしてキレイにしてしまえば組むのは割と簡単。
グリグリと動かしてエア抜き。

小型ユンボではブームシリンダーは真ん中に一本が多いのである。
ちなみに以前使っていたユンボ(ビッグパッちゃん)は小型ながらブームシリンダーが2本であった。
一部のマニアそこにときめいたらしい。

https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/22/f030012bafc8fbdcf6c49a54129f24c8.jpg?1586271071

ブームの下にシリンダーがあると、腕を曲げた時にシリンダーをぶつけることがあるので、シリンダーにはプロテクターが付くのだ。
これが結構ボコボコだったりする。

写真にはないけどその鉄板を叩いて直すの大変だったのよ!

そして甦ったのだ。
汝に名を与えよう。

ビッグパッちゃん2

2はツーかツヴァイかちょっと迷ったのだが、ドイツ語は出来ないので英語でツーで。
なんと工夫のないネーミングであることか!
敷地は斜面を含めると1300坪ほどあるからひとりでは管理がキツいっ!

汝の活躍を期待するぞ、

ビッグパッちゃん2

 


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