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吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

林道がオレを呼んでるゼ

2008年11月17日 | 自分のこと
またも林道経由で長谷へ行きました。
晩秋、初冬の山は明るくて好きです。

山梨県北杜市大泉の自宅から、長野県伊那市長谷(旧長谷村)の仕事場へと向かうのですが、このところ舗装路の移動に飽きたので、山道を通っているのです。
時間的にも距離的にも損失が無いかあるいは早いくらいだというのを言い訳として楽しんでおります。

さて今回は、入笠山(にゅうかさやま)から黒河内林道を通って長谷へと抜けるル-トです。
相棒はカブです。
入笠山林道は全面舗装なので楽です。
くねくねと八ヶ岳を展望しながら登ります。
どうせスピードは出ないのでリラックスしてのんびりと走ります。

黒河内林道の入り口にはゲートがあって、通行者が自分で開閉するのですが、そこに通行止めの看板が立っていたのです。
さあ、どうしたものか、鍵は閉まっていなかったので行ってしまおうかと思案していたところ、農協のロゴの入った軽自動車が来ました。
その人は入笠山頂の牧場の管理人で、ゲートの責任者でもあるという。
通行止めにした憶えはないそうなので、たぶん誰かのいたずらだろうということでした。
カブの良いところのひとつで、二輪車がしばしば持っている「反社会性」や「アウトロー」の雰囲気がカブには全くありません。
「体制派」「小市民」「堅実」といった風情があって、それで、人からよく話し掛けられます。
ふっふっふ…、甘いね。本当のテロリストは、小市民然としているのだよ。

管理人のおいさんに何故か気に入られて話をすること十数分、ゲートを越えて林道に入ります。少し行くともうひとつゲートがありましたが、それは開放されたままになっていました。
この二つのゲートは、林道の管理上のものではなく、この区間が放牧地のため牛の逃亡防止用のゲートなのです。
すでに牛はこの季節、山から下りているので、開閉の必要はなくなっているのです。
ゲートを越えたところ

夏場にはそれなりに交通量が増えるそうですが、誰にも会わずにゆっくりと走ります。
小黒川という川沿いの道、つまり谷筋なので開けた景色ではありませんが、渓流が美しい道です。
よく整備された砂利道(フラットダートなんぞといいます)です。
オフロードバイクだったらザザザザッと砂利を掻き上げカッ飛びたいところですが、そこは荷物満載のカブ、あくまでのんびり走行です。
ちょっと一息
ここが崩れたところ

やがて舗装路になり、南アルプス・スーパー林道の分岐を過ぎ、道が広くなって河川工事の大型ダンプが行き交うようになります。
よく整備された道を気分良く走って仕事場着。

わざわざ遠くから走ることを目的に人が来る道を、日常の通勤で使えるというのは幸せなことかもしれません。
自宅も仕事場も観光地にあるわけですし。
南アルプスも、移動のためには邪魔な山ですが、気分を変えて見ると実に美しいです。

小さな旅気分です。次に目指すは野宿ですかねー。
って、仕事のための移動なんですけど…。

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