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吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

愛国心

2011年04月11日 | 思うこと

愛国心……みたいな

当たり前のようで結構フクザツ。

僕らは愛国と言う言葉に対して素直になれないところがあります。
なので、後に「……みたいな」が付いてしまったりしてね。

愛国心と言う言葉をアレルギー的に嫌悪したり、見ぬふりをしてしたりしてしまうのです。
これは教育に由来するものです。
僕らの特徴として、微妙な問題を避ける傾向が強いです。
愛国心という言葉についても深く分析されていません。
多くの場合は国家主義を指しているようです。

しかし、僕らが「ニッポンがんばれ」と言う時、それは政府や国家体制を指しては居ません。
愛する対象はこの国の国土の自然環境、人々の性質、習慣などです。
これは愛郷心というべきですが、これは日本語として一般的ではありません。
愛国心というと、大抵は昔、日本が帝国だった時代のイメージではないでしょうか?

愛郷心と愛国心は多くの場合は同じ方向を向きますが、時には対立します。
自国の体制維持のため、国民や国土の犠牲を伴うような手段、例えば焦土作戦のような手
段は国家主義的にはアリでしょうが、愛郷心的にはダメです。
国家の運営方針の短期的目標と長期的目標でもこれらは対立するところが多々あります。
共に「国が良くなって欲しい」と願っているのに。

国を愛する人々は時にネガティブで自虐的な発言をします。
これは憂国というものでしょう。
僕の身の回りでも
「これだから日本はダメだ」
とかいう声をよく聞きます。
ネットの掲示板でも
「ニッポンオワタ」
とかね。

でもね、みんな実はこの国が大好きなんだよね。
だから許せなかったり不満だったりするわけだね。
僕も外国で暮らしたり、外国人と付き合ったりして本当に自分が日本人であることを意識しま
した。

今だからこそ、自分にとっての国とは何なのか、自分はそれとどう関わるのかよく考えてみる
べきだと思います。
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去年の予定では今頃、ドイツを基点に北欧あたりで仕事をしているはずでした。
それが行きそびれて、しかも日本じゃ大災害です。

でもねえ、こんな時にここに居ることが何と言うか、良かったような気がするのです。
ここで、共に苦難を分かち合えることが何だか。

原発関係には本当にイライラさせられるのですけど。


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