吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

姉妹再会

2020年05月28日 | オルガン

深夜のロングデイル大墳墓(仕事場)にクルマが帰還する。

帰ったぞ。三木オルガン。

お帰りなさい、ヒロユキ様。

お前に会わせたいヤツがいる。ほら。河合オルガンだ。
……。

お姉、さま?

え、あ、いもうと?

あ……。(画像クリックで拡大)

ああ……。(画像クリックで拡大)

じゃあ、オレは寝る。お前もこっちに来い。

……。はい。(画像クリックで拡大)

お姉さま!

小芝居からのスタート。スマン!

さて、今回の新入りは河合楽器製リードオルガンです。
どう見ても三木オルガンと河合オルガン、キミら姉妹だよね。

少し幅と高さが違うけれどデザインは同じ。
以下写真クリックで別窓で拡大。

後ろ姿
 三木      河合


装飾
 三木      河合 

ヤフオクで落札。1,000円でした!全く競りませんでした。
出品者は業者さんでしたが、廃棄しないでくれたことに感謝。
小型オルガンと言ってもそれなりに大きいので、置いておくのが邪魔ということで廃棄されることが多いのです。

以前からあった小さいオルガンは三木楽器です。表明している限りでは日本最古の楽器商だということです。
リードオルガンは明治21年から扱っているそうなので。昭和2年の河合楽器が設立以後三木オルガンは河合製になったのですね。
OEM、相手先ブランド製造というやつです。
僕は楽器製造史にはあまり詳しくないので。
河合楽器と三木楽器の沿革はWikipedia参照で。リンク貼っときます。

三木楽器

河合楽器製作所

昭和13年の国家総動員法あたりで楽器製造業はほぼ終わるので(わずかながら戦時中モデルもある)昭和2年設立の河合楽器の戦前の楽器製造者としての活動期間は11年程度と短かかったんですね。

今回来たカワイオルガンの保証書(保険証、保障状など表示に差異あり)

昭和拾壹年10月15日と読めますね。
保証書には日付が入っていないことが結構あります。

三木オルガン(小)のもの

参考までに山葉

はぁ。皆一緒に直してやるか。


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