吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

もったいない

2008年02月02日 | 思うこと
以前にもどこかで書いたのですが、僕は「CO2による温暖化」説については未だ懐疑的です。
最近はこの説は社会的にもだいぶ定着してきて、小学校でも「CO2悪玉説」はかなり定説化しているようです。

環境保護団体なども、この流れを受けて時に脅迫的なまでの主張も見られます。
所詮人間を動かすのは「アメとムチ」利益誘導と脅迫なんでしょうが、21世紀の人類にはもっと理性的であって欲しいと望みます。

そんな中で、「もったいない」という概念にはとても好感を持っています。
ワンガリ・マータイさんはよくぞこれに気を止めたものです。
この言葉が持つ、モノに対する愛情や尊敬のニュアンスに気付いたのは素晴らしいです。
消費削減(リデュース)、再使用(リユース)、再生利用(リサイクル)、修理(リペア)、4Rなんていいますが、これらををひとことで表せる言葉が他に見つからなかったそうです。
特に、再使用と修理って嫌う人が多いですね。
傷が付いたから新しく買おうとか。まあ、お客としてはありがたい方々ですけどね。
それはそれで重要だとも思いますが、修理するってのも良いものです、特に自分の手でね。

先日割れた便器を自分で修理したのですが、
冬を楽しむ 2
外すときは「夜も良い時間、やさしく便器を抱き上げる寂しさよ」なんて言っていたのですが、修理して取り付けるときは、いとおしく抱き上げたものです。
そして、それこそもったいなくて、使用を躊躇したくらいです。結局使いましたけど。
ええ、そりゃもう快感でしたわ!

修理して長く使うことを前提とすると、自ずとモノを見る目が変わってきます。
作り手の思想、姿勢も見えてきます。
モノの選択基準が変わります。

新しいモノを買うときのわくわく感というのもわからないではないのですが、直しながらずっと使うというのも愛着がわいて良いものですよ。

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2 コメント

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Unknown (しまりす)
2008-02-04 04:17:19
特にお気に入りの物、人から頂いたプレゼントは
修理しながら長く使っています

そういうものは修理できない状態になっても
捨てる事が出来ません

物は少なく、そして物に執着しない
シンプルな生活を望んでいますが
私はもったいない病なので
物が捨てられず、整理整頓が出来なくて困ってます

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価値観の相違 (ひろなん@風琴屋)
2008-02-04 17:29:34
しまりすさん、ようこそ!

物のない暮らし、僕もあこがれます。

人のモノへの価値観は様々で、例えば僕も家内も福袋というのには興味が全くありません。
金額的におトクなものだと言っても、欲しくないものはいらないですから。

福袋を好むような人からの頂き物には困ることが多いです。
捨てるに捨てられず、使う気もしないものが場所を取るのです。
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