吉倉オルガン工房物語

お山のパイプオルガン職人の物語

座敷鷹

2013年04月27日 | 趣味

またも虫の話。

ハエトリグモという蜘蛛がいます。小さい蜘蛛です。結構かわいい。
スパイダーマンのアイデアの元はこいつだろうね。

さて、伝統的にマニアックな日本人はかつてこいつらで遊んでいたのですね。
座敷鷹
それにしても、このサイトの製作者さんは素晴らしい。
いつか会って話してみたいですね。

羽根を切って飛べなくしたハエを複数のハエトリグモに捕らせる遊びだって。
すごいですねー。超楽しそう。
まずその絵面を想像するに笑える。

部屋の中ほどの卓の上、それを囲む5人の男たち。
卓の上、それぞれの手には蒔絵仕上げの筒、蓋に掛けた手は少し汗ばんでいる。
周囲にはギャラリー、身なりの良いそいつらは真剣に座卓の中心を注視している。
張り詰めた空気。
箸に摘まれた、羽根を切られて飛べないハエが卓の中心に落とされる。
卓を囲む5人は一斉に手にした筒の蓋を開ける。
そこから体長1センチ程度の蜘蛛が出て来る、あるものはなかなか出ないので、筒を逆さにし
て叩いている。
飛べずに卓の表面を滑るように動くハエを一匹の蜘蛛が捕らえる。
その瞬間、部屋に満ちる歓声、怒号。

アツいぜ。でも変だよ。お前ら絶対変だよ。

虫同士戦わせる遊びはあっても、これほど手の込んだ遊び方はちょっと思いつかないですね。
江戸人の様々な工夫、遊びの知恵には本当に感心します。
漆の蒔絵仕上げの筒なんて、無駄にハイクオリティなところがまた良いです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿