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王立宇宙軍

2009年04月12日 | 思うこと
1987年のアニメ映画のこと

王立宇宙軍~オネアミスの翼というのが公開時のタイトルですが、製作者達はこの「オネアミスの翼」という言葉を入れたくなかったそうなので、僕もそれに従うとしましょう。

先のミサイルだかロケットだかの実験のときによくわかったのは、科学的にも政治的にも実に稚拙なわが国と国民の姿でした。
あの騒動の時に、この映画を思い浮かべた方は多いと思います。

Wikipedia王立宇宙軍~オネアミスの翼 

あらすじはここが詳しいです
オネアミスの翼 王立宇宙軍(1987) - goo 映画

この作品は、何度見ても感じ入るところがあります。
自分自身が成長して変わるとまた新しい視点が出来るのです。
それにしても、この作品の製作スタッフの平均年齢が24歳で、ほとんどアマチュアだったという事実には感心します。
現在ではそれぞれアニメ界の巨匠です。

ある星のある王国での有人人工衛星打ち上げをめぐる、若者の成長ドラマ。
と、ひとことではそうなるのです。
華のあるヒーロー、ヒロインはいません。
超能力も超兵器も出て来ません。
確かに作品自体に「華」がないのがマイナス要因ではあります。
徹底的に異世界の現実を描いているのです。

オネアミスという王国は夢の国ではありません。
漫然と生きられる豊かさもあれば、貧困もあります。
宗教も企業の癒着や不正もあります。
特に、王国上層部が、ロケットを無用のものとして、緊張関係にある隣国との政治の駆け引きに利用しようとしたあたりがツボです。
わざわざ隣国国境近くを発射地点に選び、さらに発射時刻の情報をリークさせて隣国の軍隊にロケットをわざと奪取させることで、隣国の最新兵器を確認するとともに、紛争後の政治交渉を有利に運ぼうという目論見はどこぞの国のようです。

とにかく細かいところまで隙無く作りこんでいて、感心します。
動画配信や無料動画サイトを覗いてみてください。
大画面がほんとは良いのですけどね。

…なんかねえ、僕もじきに45歳なわけですよ。
何かこう、面白いことでもパーっと出来ないものかなあと思うのですよ。
仲間はまだいないけど、ひとりじゃ出来ないことをやってみたいなあと思うのですよ。
なにか出来ることはないかなあ。

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2 コメント

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Unknown (とど)
2009-04-30 16:28:20
懐かしいですね!私も劇場で観ましたよ。
細かいところはすっかり忘れてしまっていましたが。
昔アニオタだった(←私のことですよ)という贔屓目だけでなく、これは出来の良い作品だったんでしょうね。
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今でも泣けます (ひろにゃんof風琴屋)
2009-05-01 15:47:26
とどさん、ようこそ!

世を去った友達の遺品に「王立~」のレーザーディスクがあります。
ディスクのせいかプレイヤーのせいか再生出来ないところもあるのですが(泣)。

今見ても発見がありますし、泣けます。

当時、素人だった若者の力にも感心しますが、お金を出した企業もエラいです。
今の時代にこそ、こんなプロジェクトがあった方が良いと思います。
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