中国には、農村戸籍と都市戸籍が有る。
農村戸籍の割合は、6割以上とのことだ。 公表されないので、確かな数字は分からない。
戸籍は固定化されている。 農村戸籍の人の子供は、農村戸籍で、戸籍の移動は許されない。
この戸籍による格差は、あらゆるところで、不平等を生み、社会的階層が固定化されつつある。
進学、就職、結婚等々である。 戸籍の異なる男女の結婚は許されない。
都市部の住民は既得権益を守るために、戸籍制度改革には反対だ。
政治の上層部、権力の中枢部は、都市戸籍の人間で占められているために、これらの特権階級が改革を阻むのだ。
既得権益層は肥大化が加速し、貧困層は、限りなく貧しくなっていく。 この格差は広がるばかりで、縮まりようがない。
この格差に対する不満は当然ある。 だが、反政府活動の組織化の兆しが有ると、政府はすぐ潰しに掛かる。
数倍の警察が動員され、警戒態勢が取られ、抑え込まれる。
軍事費の増大よりも、このような治安維持管理費の増大の方が上回っているらしい。
共産党の一党独裁は、この既得権益を守るための強固な装置だ。
かつて、朝鮮で、両班、等の身分制度が、固定化されていた、中世期の状態なのだ。
そのうち、富裕層の家庭で、のように農村戸籍の人たちが働く、奴隷制度のような形にならないとも限らない。
このような状態で、更なる経済発展が望めるのだろうか?
このような国が、世界のリーダーに成り得るのだろうか??
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