天:人の上に円を加えて、天空を意味する。
皇: 王の上に玉飾を加えて、光り輝くの意。
天皇の人権については以前にも書いた。
生存権については日本で一番保証されている。
自由についてはどうか?
信仰の自由: 天皇家の伝統、習わしとしての神事がある。 天皇は生まれながらにしてこれを引き継がなければならない。 だがこれは天皇家としての私事であり、国民には直接関係ないことである。 政教分離の原則からしてそういうことになる。 だがこれが天皇をして神性化たらしめている。
思想信条の自由はこれに縛られていることになる。
職業の自由: 天皇は生まれながらにして、天皇であり、いわば天皇職に就くことを義務付けられている。
天皇職とは儀礼等の国事行為を行うことである。
これが国民の象徴として、憲法に定められた天皇の在り方である。
天皇が高齢化等の理由により、天皇職を全うする事が難しくなってきたとき、これを辞することが出来るのか? これは自由というより、制度として必要なことではないだろうか?
現行法では、天皇の生前退位は認められていない。
天皇自身が天皇職を遂行することが難しくなったと感じるとき、天皇職を辞する、即ち生前退位することが可能になるようにすること位は、天皇の最後の自由として認めるべきではないか?
憲法によって天皇が定められているということは、即ち日本国民の総意として、国民の象徴として、天皇に天皇職をお願いしているといえる。
天皇は、これに応えて一生を、天皇職に捧げてきたのである。
最後ぐらいは、少し楽にさせてあげていいのではないのかと思うのである。
人は老いる。 能力も衰える。 心身機能は低下し、障害も出てくる。
だから、定年制度もある。 どんな職業でも,何れは退いて後進に道を譲る。
天皇といえども人である。
だから本人が、限界を感じたら、退位を申し出るのは自然の流れであり、認めるべきである。
よって、生前退位制度は理に適っており、当然有って然るべきなのだ。
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