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夜は大がいネットを読み冬になると南へ行きたくなります

タイトルはもちろん何かをパクったもの。いろいろ自分の考えを発信していきたいです。大学時代から10年以上続けてるブログです

大前研一氏 福島第一原発 現状と今後とるべき対応策

2011年03月31日 05時00分27秒 | Weblog
(超長い内容です)


また新しいのがアップされておりました。

前回と同じような内容ですが、でも、「現場の知恵」と「テクノロジーの限界、確率論」ってのはかなり傾聴に値する内容だったかと思います。
あと気になったのは、実はもんじゅの設計をしたのは大前研一氏らしいんですが、実際危険性には触れていなかった点です。どうなんだろうか・・・。

甲子園は夏でないということで。秋にするべき。

放射能の線量の理解、節電でなくピークの減少という理解が進んでいないような気がします・・・。

長い日記なので、重要そうなのは太字で線を引いておきました。

東電、計画停電しちゃだめ。ピークを減らす努力を。

あと、思ったのが、「年間許容量を超える放射線がXXから検出されました。XXを毎日一年間にわたって食べると問題が出るかもしれません。念のため食べるときはよく水洗いするなどご留意ください。また生産者の方は、出荷毎に検査を受け、特に高い値のロットに関しては出荷を手控えてください」と言えばいいんじゃね?と言っているが、頭の悪い人はこれ、無理じゃないか・・・これだけでもやっぱりびびるかと思います。

26、27日は新潟に帰っていたのですが、うちの母から聞いたのは、新潟でも買占めがあったり、東北電力の計画停電告知(結局、東京電力なんかと違って無かったみたいだけど)でストレスがあったりして大変らしいです。地震でも揺れますし。

あと聞いたのは、スーパーで買占めに走るのは、昼間時間のある意地汚いじじい、ばばあばっかり。この国って、本当に若ければ若いほど損をする国だな。本当に下らないなぁ。


福島第一原発 現状と今後とるべき対応策
http://www.youtube.com/watch?v=5mBlngPiaSY

<externalvideo src="YT:5mBlngPiaSY">


●死亡者数は結局3万人に上がってしまうのではないか。痛ましい。

歴山地震
ハイチ大地震
古淵地震
海原地震
スマトラ沖島地震
関東大震災
アシハバード地震
四川大地震
メッシーナ地震
パキスタン地震

●津波対策
想定外の大津波で「日本一の防波堤」大破
~岩手県宮古市田老地区~
地元住民「堤をもっと高くしないと暮らしていけない」

●津波の考え方を変えないといけない。東北の港湾に関して、相当コンセプトを変えていかないといけない。東北地方の新しいビジョンを示さないといかない。

●Apocalypse Now
何があっても、国債の暴落を起こしてはいけない。
これ以上被害を被りたくない。

●映像が非常に鮮明である。外国の記者。

●リーダーの果たす役割が大きい。

仙石副官房長官が本格始動 
9府省庁次官・長官から現体制、支援策について報告

●仙石さんは、役人の使い方が上手いのでは。ぴりぴりする。

タービン建屋被ばく
1号機高放射線量を作業員らに伝えず~東京電力~
冷却水放射能が通常1万倍
防衛省:障害、死亡時補償を通常1.5倍に引き上げ

●これね。東電は、出入りの業者を何と思っているかを、非常に腹が立ちますよね。自分のところの社員だったら注意するし、線量を計る人を同行させるのがルールだけど、出入り業者だからちょっとこれやってよ、という。長靴があるはずだけど。

●自衛他の方は、9000万円。アメリカでアフガニスタンで亡くなった兵士は10万ドル。820万円ぐらい。日本の防衛庁の方が9,000万円で、国際的にずれがある。国際的な価格の10倍ぐらい。いのちの値段が安ければいいということではないが、引き上げる。

●東電は消防庁、防衛庁の人間に対してはしっかり放射線を計るが、出入りの業者には「お前、行ってこいや」。五日間寝泊まりしていた人がいた。人間の命に対して差別してはいけないし、9000万円をすぐに通す国会に違和感がある。


福島第一原発一号機の水漏れと排水の状況図

●炉心の漏れは、下の方から出ているのではないか。一次系パイプで高圧の蒸気でタービンを回して、海水の回路で冷やされて蒸気が水に成って炉心にもどって、また蒸気に成る。下の方の配線、電線を通じて漏れているのではないか。使用済みプールからMSトンネルを通じて入っているのでは。回路を解明するのが何よりも大事。東電は明らかにしていない。想像はついている。

●保安院は「使用済み燃料でない、と思われる」と言っているが、「思われる」ではない。断定できる。この中の放射線を計ると、全部半減期が違う。そこで、ヨウ素131、セシウム135、137などどのくらいあるかを計るといつ炉心を止めたかわかる。半減期が長い奴、半減期の短い奴など。この比率を計るとどこから漏れたかすぐにわかるはず。漏えいしたルートを解明するのに全力を尽くすとしないと、作業できないということになる。

●地べたにも溢れている可能性がある。低いところを伝って海に流れている。建屋から漏れて、海の方に流れてしまうと際限がない。この問題では「らしい」なんて言わないで、これだって特定して根拠のデーターを示すべき。


タービン建屋の排水難航 ~26日~
放射能汚染水が通電作業を阻害
20日:3号機格納容器圧力が一時上限
22日:全号機に通電
23日:3号機から黒煙

●この難しさは、これだけ高い放射能がある水を置く場所が無い。どこの置くの?諦めて密閉した方がいいという判断もできる。これをもしポンプですくい出した時には、放射性の高いものを置いておくプールがあるが、あれだけ消防が水をかけているとそれだけで足りかどうかわからない。一進一退でなく、二退、三退となるかもしれない。

「原子炉建屋とタービン建屋の図」
圧力容器、サプレッションチェンバー・サプレッションチェンバー以上が水を漬かっている。上下関係が非常に重要。

●炉心格納機の底が破れているという説をとっている。その理由は、黒煙が上がっているから。使用済み燃料プールはステンレスでできているから黒煙があがるようなものは考えられない。もし黒煙が上がるとすれば、構造物や床や、解けた燃料の一部が焦がしてしまった。三号機が蒸気の上がりが二つ出ている。一つは派手に出ているが、もう一つは炉心格納機から出ているのではないか。5階ににある燃料格納プールにあるのでは。

原子炉冷却
原子炉へ真水注水 日米で共同作戦
海水による塩害懸念で
核燃料プールでの放水 
「やった方がよい」~米サイエンス誌~


●アメリカ側の強い要望を言うということは、何か理由がある。海水でなく真水にしろということは、我々が理解していないところを把握している可能性がある。ホウ酸をたくさん入れておいた方がよい。下に穴が空いているということは、また別のルートを頼らないといけない。

●福島第一原子炉がどうなっているか。心配しないといけないのは1、2、3と4の冷却プールにある燃料。総合的に見ると1、2、3号機、炉心融溶している可能性が高い。

(スライド)
福島第一原子炉の現実
多分三基とも炉心溶融している可能性大
 -タービン建屋の線量
 -海水の汚染
-黒煙
・恒常冷却なしに石棺には持ち込めない(3~5年)
・廃炉は免れない(5~10年後にコンクリ漬け)
・冷却は続けなくてはならない
・再臨界の危険性が完全に除かれたわけではない
・現場での作業は危険・限定的
・放射能の拡散はしばらく続く
・冷却プールにある使用済み燃料は搬出しなくてはならない

●政府は炉心溶融という言葉は使っていないが基本的にメルトダウンしていると考えられる。そうでなければあれだけ高濃度の放射能がタービン建屋に出てくる子は無い。
海水の汚染、これはかなり強いもの。燃料プールの中のモノが外に出て行ったというものではない。
黒煙→格納容器の下が穴が空いてしまって、かなり温度の高いものが外部のものを焼いた。

●アメリカは石棺を作れと言っている。ロシアも言っている。放射能を散ばせると世界中迷惑だと。早くコンクリで封じろと言っている。しかし、3ないし5年は石棺できない。チェルノブイリでもコンクリの弱さがある。

●水を注入し、できるだけボロンを注入しないといけない。

●炉心が暴走するよりも。放射能が拡散する方がいいというきつい判断をしなければならない。炉心に穴が空いて放射能が出ているが爆発の危険性が無くなっている。

(スライド)福島の放射線量

●3月15日、16日に炉心溶融していた可能性が高い。使用済み燃料が水素爆発かと思ったが、15、16日の値は異常。その後は収束に向かっている。しかし、あれだけの量があるから取扱に注意・

(スライド)
今後考えられる“停止炉心”の事故
・再臨界(excursion) vs 溶融(melt down)
・溶融 vs 燃料被覆管破損(酸化)
・溶融→圧力底部に集合・再臨界→暴走
・溶融→炉底溶融→格納容器に落下(象の足)
・格納容器底部を溶融→ロックに到達→水漏れ
・格納容器底部に富士山型の蓄積→再臨界
・燃料集合体溶融→Hf制御棒溶融→再臨界
・その他の事故:冷却水喪失、制御棒挿入不可
参考)
融点 
ウラン酸化物 2,700度
ハフニウム 2,222度
ジルカロイ2 1,850度
鋼鉄 1,535度


●1、2,3は緊急停止できている。動いている炉心が事故を起こしていると、チェルノブイリになる。停止している炉心がどういう事故を起こすか?

●燃料集合体溶融→Hf制御棒溶融→再臨界を想定して、狂った可能用にホウ素を入れ続けるのが大事である。

●下にたまったやつが再臨界しないためにはホウ素と水をまぜたものを入れ続ける。

●保安院が何も言ってくれないから、出ているデータで推測。

(スライド)
米国政府の動き

・早くから独自に情報把握(vs日本政府・東電)
・炉心溶融を覚悟
・避難地域を50mileに、その後名古屋以西に
・大使館を大阪に
・在住米国人にヨウ化カリウム(KI)を配布
・福島の真水昇華と放射能飛散防止を要求
・石棺推奨(ロシアも共同歩調)

●トレースするとわかるが、アメリカ、早くから独自に情報を手に入れていた。全部データ持っている。日本政府と東電と大分見解が違う。プレスリリースではコアメルトダウンと言っている。炉心溶融を覚悟している。避難地域を50マイルにした。できたら名古屋より西に行ってくれ。

●私としては、その必要は全くないと思っている。アメリカは覚悟している理由は、ルールが決まっているから。3ミリシーベルト検出されたら50マイル離れないといけないというルールがある。日本にはルールが無い。過剰反応する必要はない。

●パスポートを見せると、ヨウ化カリウムを7粒配布する。いま必要ではないが、念のためにの。シグナルが来たら飲め、と。しかし。副作用があるので命令も無いのに飲んで何かあったら訴えるなという免責のサインがある。

●赤ちゃんには粉にして飲ませる、など細かく書いてある。


高濃度放射性廃棄物

・通常はプルトニウムなど抽出後地下800~1000mに永久埋葬
・日本海溝に(ドラム缶+セメント棺)で廃棄はX
。チェルノブイリの石棺はボロボロとなり雨水などにより20年で生態系への浸食:再構築を検討中
・スリーマイルは10年以上経過してコンクリ漬け
・福島第一は
 -炉心はスリーマイル方式(燃料は多分取り出せない)
-冷却プール中の燃料はキャスクに入れて搬出
-プルトニウムの摘出をあきらめて高深度地下に永久廃棄(ロシアのツンドラ地帯を交渉するしかない)

●高濃度放射性廃棄物はロシアか、福島の原発サイトは永久に放置することになるからそこに入れるのも手である。日本ではどこに持って言ってもノーと言われている。高知でも。

●アメリカに対してはちょっと待て、と。



●最初からレベル6だよ。明らかに6、下手するかと7。チェルノブイリは8。

(スライド)
原子炉燃料の処理@福島第一

・原子炉の中で燃える 2~3年
・建屋内冷却プール 数年
・共用使用済み燃料プール 数年~10年
・キャスク保管 数年 搬出待ち
・中間貯蔵庫@ムツ
・プルトニウム・ウラン混合酸化物@六ヶ所村
・永久貯蔵施設 800~1000mの地下 永久

●↑これが燃料の一生。

●貯蔵する場所が無い。あの中であぶれている。

●永久貯蔵の場所は日本にはまだ無い。ロシアと仲良くしましょうね、ということ。

(スライド)
原発政策
原発規制見直す方針 ~原子力安全委~
斑目委員長
「割り切らなければ設計できず」で反省
枝野官房長官
廃炉の認識を示唆

●間違いなく廃炉。相当広く立ち入り禁止区域。チェルノブイリでも500の村が全部無人に。しかし、その辺の土地が安いからカザフスタンの人が移住してきて、5人に4人の子供が病気になっている。

川内原発3号機
増設計画凍結要請へ
~鹿児島県いちき串木野市長~
「安全性が確保されなければ凍結すべき」


原発新設計画遅れる可能性 ~米テキサス州~

改良型沸騰水型軽水炉2基
総額1兆3000億円

米原発の安全性評価を見直し
~米原子力規制委員会~

●米原発。東電と東芝。受注した時は大いに喜んだが・・・。


テクノロジーの限界というものが出てきている。原子炉の設計は確率論を使う。

テクノロジーの限界
確率論、原子炉安全工学の破綻
 -RASMUSSEN理論の過信
 -“格納容器”神話 (考えられること全てやった)
・“現場の知恵”が不足:フルターンキーの盲点
 -DG以外の非常用電源
 -400V/6kV対応電源車の準備
 -または、100v, 200vへの対応
 -5気圧以上の超高圧放水車
 -外部冷却系用のバルブ
 -電気回路の二重化
 -太陽熱発電、風力発電

●RASMUSSEN教授の理論は、確率論。絶対安全か、というと安全ではない。自動車がそう。10のマイナス6乗。1000年の一回の地震、1000年に一回の津波で、確率が無い。アメリカの原子炉持ってきているから、400Vじゃない。確率でない。確率は外側の、安全設計の外側で暴走している。

●格納容器神話。住民説明会、考えられることはしましたというと、絶対安全だって保証しろ、と。格納容器の話を出す。皆さんには絶対ご迷惑をかけません。

●我々が考え方に怠惰なことがところがあった。今回はっきりわかった。ダメなところがあった。何が足りなかったか。「現場の知恵」が不足していた。テクノロジー、確率の外側、学者領域じゃない、設計者の領域じゃない現場の知恵ってのが不足していた。特に1号機、2号機はGEがフルターンキー。GEが全部作ってくれて、鍵は東電に上げたようなもの。フルターンキーの盲点は、必死にマニュアルを覚える。自分で考えていない。ここに問題がある。

●明らかにフルターンキーで40年もっていた。現場の知恵、こういう知恵ってのは人から受け入れたものでは出てこない。

●解説に出ている大学の先生、お前らも反省しろ、と言いたい。

(スライド)
原子力産業の再構築
・垂直分業
 -原子力発電は公営:9電力に売電(日本原子力発電)
 -送電網:公営で全国ネット(もしくはグリッド接続のみ)
 -配電:基本的に9電力
・三社(東芝、日立、三菱)はWH、GE、AREVAの参加で仕事量の確保
・国策で技術者の温存を図る
・今回の反省を既存の原子炉に反映(現場の知恵)

●もんじゅについて。私はもんじゅの炉心設計者であった。水だったからなんとかもっていたけど、もんじゅはNa冷却だから。ちょっとでもNaは空気に触れると爆発する。高速増殖炉はやめていいのではないかと言っている。

(スライド)
30km圏内の自主避難呼びかけ~枝野官房長官~
住民被ばく予測公表せず研究者ら批判
被ばく限度量の緩和提案
~国際放射線防護委員会~

●これは非常に大きな問題を抱えている。30kmの自宅待機は無理。20なら20、30までするかちゃんと決めないといけな。

●結果として、野菜から出ました、水道から出ました、海水から出ました。ジャパンタイムスは4つの炉心世の様子を出している。世界中の関心になっている。改めて勉強している。

(スライド)
政府の過ち@福島第一原発
・あいまいな避難勧告
 -範囲
 -期間
-例外
・FOOD-CHAINの被害拡大は発表の仕方
 -線量の説明
 -出荷停止・制限
 -“年間許容量を超える放射線がXXから検出されました。XXを毎日一年間にわたって食べると問題が出るかもしれません。念のため食べるときはよく水洗いするなどご留意ください。また生産者の方は、出荷毎に検査を受け、特に高い値のロットに関しては出荷を手控えてください”

●FOOD-CHAINの被害はチェルノブイリの時は欧州まで及んだ、スリーマイルではペンシルヴェニア。出荷を控えてください。

想定外の経済的ダメージ
・計画停電を節電と誤解
・交通機関の打撃後遺症
・自粛ムード
・築地などの機能低下
・疎開
・コンサート、レストラン、公共的建物省電
・“商売あがったり”

●これは東電が作り上げた「犯罪」。ピークを下げるために、ここを下げてください、ということをする。朝早く停電しても関係が無い。被害が甚大になった。人災である。

●全力で計画停電をやめさせろ。

(スライド)
節電よりもピーク電力の削減
東電の現状 3,500万kwh/夏のピーク6,000万kwh
夏までに4,700万kwh つまりmax 25%削減必要


1.サマータイム 2時間 4.5%
2.曜日の平準化 7%
3.夏の甲子園禁止 ピークが低くなる
4.大口料金のアップ
5.15%削減しない家庭にLEVY(ペナルティ)
6.時間帯で料金を変える(8時~18時を倍に)
7.夏休みに平準化(7~9月にならす) 
 注)4,5,6は東電が受け取るのではなく復興資金に

●みなさんも、どんどんとピークを下げるための方法を考えてもらいたい。先週のYou tubeが効いたのか。サマータイム、多分やらないかと思います。

●電気の無いところは成り立たない。シンガポールのクラウドコンピューティング。

●「復興庁」、重要なの新しい役所を作るよりは、ビジョンを出すこと。新しい東北のビジョンを作る。高台に町を作る、新しい漁港を作る。

●政府試算16~25兆円。4兆円、消費税2%上げる。国債に絶対に頼らない。

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