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マリの朗読と作詞作曲

古典や小説などの朗読と自作曲を紹介するブログです。
写真やイラストはフリー素材を拝借しています。

キッチンの歌  詞曲MARI

2021年09月19日 | 自作曲紹介

キッチンの歌  詞曲MARI

 

 

親子そろって歌える曲を

NHK「みんなのうた」のような曲を

書いてみたかったのです。

 

 

キッチンの歌  詞曲MARI

カレーライス イスじゃないよ 

心こめて作りました

かおりたつ香辛料 深皿で召し上がれ

とびきり辛くて 汗かく ルルル  

冷たいお水も 忘れず ルルル

インドのおじさん こんにちは

 

 

茶碗むしは 虫じゃないよ 

心こめて作りました

なめらかな舌ざわり 熱いうち召し上がれ

ミツバにかまぼこ しいたけルルル 

それからなにが 入ってるルルル

食べてみての お楽しみ

 

 

鉄のフライパン パンじゃないよ 

うちのキッチン備え付け

かたすぎて食べられない 

ピカピカに磨きましょう

ときタマゴ流し 具をのせルルル  

じょうずにオムレツ 焼けたらルルル

ランチのしたく できあがり ルーラー

 

 

 


黒髪 詞曲MARI

2021年09月17日 | 自作曲紹介

長唄の名曲「黒髪」は、三味線の爪弾きで

つれない男を思って嫋々と歌うけれど、

私の「黒髪」は、

「この男、そろそろ捨てちまおうかな」

という曲です。

 

黒髪 詞曲MARI

 

黒髪   詞曲MARI

嵐が窓をたたく アンタを待ってる夜 

黒い髪をほどいて 鏡に向かう

どこまで信じられる 虚しくコトバかわし 

虚しくカラダ重ね 何を手に入れた

いっそ 捨ててしまおうか 

かんだ唇は 血の味がする

鏡の中のアタシ 長い髪をかきあげ 

思いがけなく気づく ヒトミの奥の闇

 

夜をイナヅマが裂く へやの明かりを落とし 

黒い髪をほどいて 鏡に向かう

なぜ自分をあざむく 見ないふりでごまかす 

愛を掴むもりで 何を手に入れた

いっそ 捨ててしまおうか 

氷とけ切った ぬるいグラス

鏡の中のアタシ 指に髪をからませ 

背筋のばし見つめる ヒトミの奥の闇      

 

 

雨も風もやまない アタシは今日もひとり 

黒い髪をほどいて 鏡に向かう

二人でいる時でも さびしさに変わりない 

愛をとりつくろって 何くわぬ顔

いっそ 捨ててしまおうか  

遠く聞こえてくる  始発電車

鏡の中のアタシ 黒い髪ゆいなおし  

真正面のぞき込む ヒトミの奥の闇 

 


おまつり(エッセイ)

2021年09月15日 | 私の昔

「おまつり」は、昭和30年代初頭、

私が小学校低学年の頃の出来事。

当時の祭礼の開催日は、曜日に関係なく

「毎年〇月△日」と決まっていた。

 

 

  おまつり       マリ

「はちまんさまにいこう! 」の一声で、

5,6人の小学生は

バラバラッと駆け出した。

行く先は荻窪八幡宮。

昨日と一昨日が年に一度のお祭りで、

それは大した賑わいだった。

お神輿に綿アメ、射的、焼きイカ、

余興の腹話術、漫才、奇術、

どこを向いても人、人、人・・・。

 

息をはずませて八幡様に着いてみれば 

木立の下はしんと静まっており、

境内にはわたしたちしかいなかった 。

「・・・やってないね、おまつり」  

誰かが、こそっと言ったので 、

みんなちょっと恥ずかしそうに小さく笑った。

それでも、すぐに気を取りなおした。

鬼ごっこ、かくれんぼ、

大木の根っこの上から地面に落ちたら

人喰い鮫のエサになる!

きゃあきゃあと声を上げて

追いかけては捕まえ、

捕まっては追いかけて、

大木の周りを走り回っていた。

だから、

その子がいつやって来たのか知らない。

 

気がつくと見慣れない男の子がひとり、

やや離れたところに立っていた。

わたしたちと同じくらいの年頃で、

ぶかついた古着に黒いズックの運動靴。

チラチラとこちらを伺いながら、

手に持っていた小さな丸いものを

何回か投げ上げては受け止めると、

また居心地悪そうに立っていた。

が突然、意を決したように

こちらの方にずんずんと向かってくる。

わたしたちは緊張した。

男の子はもっと緊張していた、

と思う。

そばまで来ると、

手の中の大きな50円玉をにらんだまま、

早口でぶっきらぼうに、こう言った。

「おまつり、いつはじまるの? 」

このあたりの子ではないと、

すぐにわかった。

「 おまつりはきのうまでだよ」

それを聞いた男の子は

顔を少し歪ませたが、

何も言わずに向きを変えて

すたすたと境内を出て行った。

 

 わたしたちも誰も何も言わなかった。

そして遊びの続きに戻ったのだけれど、

なぜか面白さが今ひとつ・・・。

やがて1人抜け2人抜けして、

その日は全員が

早々と家に帰っていった。

 


奥の細道 立石寺

2021年09月14日 | 古典の朗読

奥の細道 立石寺

 

山形領の険しい岩山の上にある

立石寺(りっしゃくじ・りゅうしゃくじ)

 

すべての塔堂伽藍、

ただただ森閑として。

 

 

「閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声」


奥の細道 平泉

2021年09月12日 | 古典の朗読

奥の細道 平泉

 

芭蕉は、奥州藤原氏の

三代の栄耀の跡をたどる。

そして中尊寺で開帳されている

経堂と光堂(金色堂)を拝観する。

      

 

「夏草や 兵どもが 夢の跡」 

「卯の花に 兼房見ゆる 白毛かな」曽良

 

「五月雨の 降り残してや 光堂」