ヒトツバタゴ(モクセイ科 ヒトツバタゴ属 落葉高木 雌雄異株 花期5月 別名ナンジャモンジャ)
和名はひとつ葉のタゴの意。ひとつ葉は同科トネリコ属の羽状複葉に対比し単葉であることを指し、タゴは稲架に利用された田子(トネリコ)のこと。葉は単葉で対生、葉身は卵状楕円形で縁は全縁。
雌雄異株で、雄株に雄花、雌株には両性花がつく。新枝の先に集散状の花序をつける。花は白花で萼4裂、花弁は紙垂状に4深裂して平開。両性花は雌蕊1、雄蕊2が花芯の奥にある。
果実は約1cmの楕円球の核果、秋に黒色に熟す。
中部地方および対馬等に隔離分布。絶滅危惧種。ナンジャモンジャは名前が分からない珍しい木について「なんじゃ」「もんじゃ」と問答したことに由来。“ナンジャモンジャ”“の呼び名は本種だけでなく楠、楡他の樹木にも使われたと言う。
学名Chionanthus retusus
属名Chionanthus chion+anthos 雪のような真っ白な+花
種小名retusus retusus 葉先が鈍い鈍頭形 or 微凸頭形を指す
トネリコは「縛る」「練る」「塗る-戸に塗る木」が語源という。










TOP (目次) 画像・文 塩城 忠