シマトネリコ(モクセイ科 トネリコ属 常緑/半常緑性高木 亜熱帯植物 雌雄別株 花期5,6月 別名 台湾柾樹 タイワンシオジ)
和名シマトネリコのシマは沖縄を指し、沖縄、台湾等亜熱帯地方に分布する。トネリコは“戸に塗る木”の転訛(説)。
傷付いた樹皮から昆虫が好む樹液が侵出するのでカブトムシや蝉が好んで集まる。
葉は奇数羽状複葉で対生、小葉は4,5対。半常緑で葉に艶がある。
当地(北緯35~36°)の花期は7月頃で、枝先の円錐花序に小さな白花を多数つける。杯状の萼壷、花弁4、雄蕊2、柱頭2裂。
果実はへら状の長い翼果で基部に細長い種子1。
観葉植物として関東以西で庭先や公園などに植えられている。同属に本州に自生するトネリコ、アオダモ(マルバアオダモ、ヤマトアオダモ)等がある。
学名 Fraxinus griffithii
属名 Fraxinus セイヨウトネリコのラテン古名
種小名 griffithii イギリス生の医師・植物学者William Griffith (1810-1845)。彼は東インド会社の医師として東南アジアの植物を研究。
シマトネリコの別名台湾シオジは台湾のシオジの意味。
シオジ
トネリコ属の一種、ヤチダモに非常に良く似た落葉広葉樹の高木、
ヤチダモが中部地方以北~北海道など寒冷地に多く分布し特に北海道に産するのに対し、シオジは本州、四国、九州の湿潤地に自生する。
学名Fraxinus platypoda platy-poda 扁平-足
トネリコの名の由来
2説あり、一つは枝や樹皮につくカイガラムシが分泌する白蝋を練って敷居に塗ると滑りがよくなることから、「戸に塗る木」と呼ばれ、トネリコに転訛したという説。
他方は樹皮を煮詰めてニカワ状にし墨に混ぜ練ったものをトモネリコと呼びそれが転訛したという説。








TOP (目次) 画像・文 塩城 忠