里山コスモスブログ

樹木の四季500 カンボク

カンボク(肝木 レンプクソウ科 ガマズミ属 落葉小高木 花期5,6月)  
 葉は対生、葉身は広卵形で3裂、無裂葉も混じる。枝先の混芽が芽吹くと新梢を伸ばし、先端の葉腋から花軸(花序柄)を出して散房花序をつける。花序の周囲に白い装飾花が開き中心部に小さな両性花が多数集まる。装飾花は花弁が変化したもので同形大5片あるいは内2片が極端に小さい。装飾花の中央部に花弁の無い中性花がポツンとあり、(花弁が変化した)装飾花の下に小萼片5がある。
 カンボクの果実(液果状の核果)は球形で意外に大きく秋に透明感のある赤色に熟す。完熟実を一粒食ってみたが酸味が非常に強く不味かった。小鳥にも酸っぱ過ぎるのか、葉が落ちた後も長く枝に残っている。
 冬芽は枝先に落枝痕を挟んで仮頂芽が一対つく。冬芽は合着した1枚の芽麟に包まれる。(ガマズミの冬芽は毛の生えた芽麟2対に包まれる)。
学名Viburnum opulus  var. calvescens
属名Viburnum ガマズミはラテン語 Viburnum 
opulus   opulusラテン語でカンボク 
変種名calvescens calver+scens 裸+~ぽい
 テマリカンボク ( f. sterile) 両性花が全て装飾花になった園芸種
 sterile ラテン語 sterilis(不毛の 、不稔)

 アジサイの装飾花は萼が変化したもので、中央部に花弁を持った中性花がある。
 カンボクの装飾花は花弁が変化したもので、中央部に花弁を持たない中性花(退化した雄蕊と雌蕊)がある。 



















TOP (目次)     画像・文 塩城 忠

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