アカメガシワ(赤芽柏 トウダイグサ科 アカメガシワ属 落葉高木 雌雄異株 花期6,7月)
和名は春に芽吹いた新葉が鮮紅色(赤芽)であること、大きな葉が柏葉と同様に菜盛葉に利用されたことに由来。 葉は互生、葉身は基部が心形で葉先は鋭頭、全縁(無鋸歯)もしくは葉先側が2,3浅く切れ込む。新芽・若葉、長い葉柄が星状毛に覆われる。
雌雄異株で花軸/花序柄の基部が3分岐ほどして、各々穂状花序に単生花(雄花、雌花)を密につける。花に花弁が無く萼3~4片から雄蕊、雌蕊が出る。雄株の雄花は黄色く長い花糸が放射状に突き出る。
雌株はごく短い花柄を持つ雌花が穂状につく。子房に棘状の突起が多数つき、子房から3~4裂した柱頭が出る。
果実には棘状突起が残りそれが伸びて長い軟毛状になる。果実は蒴果で、9月頃に成熟して宿存した柱頭を中心に縦に3裂開して平開、黒い丸薬状の種子が3個現れる。この種子は簡単には脱落せず長期間残り、そしていつの間にか果序ごと落下してしまっている。
冬芽は幼葉の形をした裸芽で密生した毛(星状毛)に覆われる。
学名Mallotus japonicas
属名Mallotus 長軟毛(腺毛)のある(果実につく棘状突起)
種小名japonicus ヤポニクス 日本の
トップ 目次 画像と文 塩城忠