ナツグミ & 唐茱萸・秋茱萸・苗代茱萸)
属名Elaeagnus elaia(オリーブの木)+agnus-castus西洋人参木
グミの葉、オリーブの葉共に灰白っぽい色をしていることに由来
オリーブ ギリシャ語ελαία (elaia) ラテン語oliva 英olive
ナツグミ (グミ科 グミ属 落葉低木 花期4,5月 果期6月)
葉表および葉裏に多数の白い小斑点(鱗状毛)が密生。葉裏は白色の鱗状毛に褐色の鱗状毛が混じって全体に鈍い銀色を呈す。
4月に葉腋から花柄が垂れ地味な筒状花が下垂する。花弁は無く萼筒の先が4裂し平開する。雄蕊4、雌蕊1、萼筒の開口部内側に4個の針状突起がある。
筒状花の下方の萼筒と花托が合着した花托筒に子房がある(子房下位)。果実は花托筒が肥大成長して俵状の果肉となった偽果。中に8条溝のある核があり、核の中に種子がある。
生家の裏畑の縁に枝を叢生させたナツグミの低木2本があり、梅雨に入る頃無数の実が順次真赤に熟れた。実はやや渋味があるものの甘酸っぱく美味かった。核が柔らかいので、実を核ごと頬張り噛み砕き果肉だけを扱き食って、残った核は口を窄めて飛ばしっこした。
学名Elaeagnus multiflora multiflora 多花の
トウグミ
葉表に放射状に広がった星状毛が密生している。
学名Elaeagnus multiflora var. hortensis
var.変種 hortensis 庭園栽培の
アキグミ
春 (4月末頃) に花が咲き秋 (10月中頃) に実が成熟する。小さな丸い実が団子状に密生する。1個づつ食ったのでは旨さが分からない。20粒ほどまとめて口に入れて噛むと、唾液腺が大量の唾液を分泌し頬がキュンと痛くなる。
学名Elaeagnus umbellata umbellata 散形花序
ナワシログミ
枝に棘状の短枝があり全体に刺々しい。晩秋に花が咲き翌春の苗代の時期に成熟。実は俵状で渋く花被の残骸が粘っこく付着して煩わしい。
学名Elaeagnus pungens pungens 棘のある
秋茱萸の おしくらまんじゅの 赤い顔 童子
















TOP (目次) 画像・文 塩城 忠