上左:長い茎の葉腋に蕾がつき下から咲き上がる。(開花の下方は花後、先側は蕾) 花弁5、萼6、総苞片6~
下左は花弁6、下右は花弁5
上:雄蕊と雌蕊 雄蕊の花糸は合着して筒状になっており、その中から数十に多裂した糸状の柱頭出てきて伸びる
タチアオイ (アオイ科 ビロードアオイ属/旧タチアオイ属 学名Althaea rosea 旧Alcea rosea 宿根生多年草 花期6~7月 西アジア原産) 古い時代にに薬草・観賞用として中国から伝来し栽培される。茎が高く直立し、花はその茎の葉液腋に1,2個つき下から咲き上がる。花色は多彩で一重に八重がある。花弁は5ないし6。綻びかけた蕾を観察すると、6片の萼が花をすっぽり包んでおり、萼の下には総苞がつき小萼状に6~9浅裂している。雄蕊が盛んに花粉を分泌している時には雌蕊はまだ未成熟の状態で、花粉分泌を終える頃に多くの花柱と細長い柱頭を伸ばしてくる(雄性先塾)。結実すると萼は子房を包み込み、その中で種子が成長する。花後の姿か蕾なのか見間違えるそうである。開かれたことのない包みと一度開いたものを包み直したものとの違いがある。底の総苞を見て褐色になっていれば花後である。花は美しいばかりでなく、乾燥させると生薬の原料となる。
属名Althaea/ Alcea Althaeaはギリシャ語althaino(治療)と関連している。(wikipedia)
ウスベニタチアオイ/ビロードアオイ (Althaea <旧Alcea> 属 officinalis 英名Marsh mallow マシュマロ)は古代ギリシャ、古代ローマ時代から、花や葉をハーブ・薬用、根の澱粉が食用にされてきた。
(以下単なる推理:ギリシャ語或いはラテン語でalkea、alcea or altheaと呼んでいたが、薬用に使用されたことから治療を意味するalthainoが派生した!?)
種小名rosea バラ色の or バラのように美しいという意味か。