里山コスモスブログ

タラヨウ(多羅葉) 雄株の雄花と雌株の雌花


上:雄株の冬芽 球形が花芽




上:雄株    下:雌株

タラヨウ (多羅葉 モチノキ科 モチノキ属 常緑高木 雌雄異株 花期5月 果期11月 別名:ハガキノキ) 和名は昔インドで写経に利用した多羅樹(ヤシ科)の葉になぞられてつく。葉は互生、葉身は楕円形~長楕円形で厚みがあり固い。縁にのこぎり状の鋸歯、葉裏の側脈は不明瞭。葉を押圧すると黒変するので、細くて鈍く尖るものでこの葉裏を押圧すると絵や文字を書くことができる。葉は乾燥して非常に固くなり、絵や文字は長期間何年も判読可能である。雌雄異株で、各々単性花を前年枝の葉腋に密集させる。花弁は4片で平開、同属のモチノキとそっくりである。雄株の雄花は雄蕊4個、雌株の雌花は子房と平べったい柱頭が目立ち、仮雄蕊4個がつく。果実は核果で、葉腋から出た短い果柄につく。大きさは直径8mmほどの球形で先端に扁平な柱頭跡が残っている。モチノキ(直径1cm)より一回り小さい。果肉の中に(内果皮が木質化した)核が4個入っていた。タラヨウは別名ハガキノキと呼ばれ、郵便局にはシンボルツリーとして植樹されている。隣りの郵便局の樹はまだ幼木。近くのお寺には幹直径1mもの雌株があるが、梢が高く観察には苦労する。隣町の運動公園に雄株の大木ががあるが、こちらは幹下部から枝を張り出しているので観察し易い。樹全体が花で覆われるような景観、近寄ると蜂の羽音がウーンと唸っていた。人間など無視して必死で蜜を集めている。だからニヤミスしても向こうが他の花に移動してくれる。経験論であるが、蜂の存在を知っている時は、君子危うきに近寄らず、刺されたことはない。藪とか枝とかに巣があり、それを知らず不用意に手を出した時に刺される場合が多い。念のため、春から秋にかけて野山に出かけるときは黒い衣服の着用は避ける。黒い瞳も攻撃の的になるとの記載があるが、対処法は顔を手で覆って低い姿勢で逃げることしか考えていない。


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