上:イロハモミジの赤い花序 (蕾/両性花の反り返った柱頭が見える)
上下:翼果は葉の上に出る。花は下向きであったが!
イロハモミジ (ムクロジ科 <旧カエデ科> カエデ属 落葉高木 雌雄同株 花期4,5月) 葉は掌状に5、7裂する。新葉の葉腋から長い花軸を伸ばし複散房花序をつける。雌雄同株で両性花と雄花がある。雄花は長い雄蕊が目立ち、両性花は突出した花柱の先のカールした柱頭が目に付く。萼、花弁各5片、雄蕊8個。蕾そして開花した萼が赤く、又開花当初の葯が赤色をしているので、イロハモミジの花は赤色ということになる。翼果は葉の上に出た軸の先につく(オオモミジやヤマモミジは葉の下に垂れてつく)。翼果の基部にある種子はほぼ水平に並ぶ。葉は秋に赤く紅葉し山を彩る。(当地ではヤマモミジは自生していないと思うが、稀に保護緑地等にこれが植栽されている例があり、私には見分けがつかず悩ましい。名札(正しい)をかけてほしいものである。