カルミア<アメリカシャクナゲ>(ツツジ科 カルミア属常緑低木 花期5,6月 原産地北米東部)
明治末に米国首都ワシントンDC (District of Columbia コロンビア特別区ワシントン市) へ桜の苗木を寄贈した返礼として大正初めにハナミズキと共に贈られてきて戦後になって普及。
葉は互生、葉身は長楕円形、縁は全縁(無鋸歯)、主脈が表と裏両方に凸出する。複数に分岐した花軸(花序柄)から多数の長い花柄を散房状に伸ばして金平糖のような愛らしい蕾をつける。
萼は5裂、蕾は5稜を山折りにして畳み込まれていて、開花すると5角形のパラソルが開いた姿になる。雄蕊の花糸10は開いた花被を支える骨のように花被に達するまで伸びる。雌蕊の花柱・柱頭が長く突き出る。花色は白やピンク等がある。
果実は球形の蒴果で果硬部に萼、果頂部に長い花柱/柱頭が残る。秋に熟すと5裂開して多数の小さな種子を散布する。殻は春頃まで枝に残る。有毒植物。
学名Kalmia latifolia
属名Kalmia C. Linnéカール・リンネ (1707- 1778)の最も著名な弟子 Pehr Kalm (1716-1779)
種小名latifolia lati (latum)+folium 広い+葉
lati-folia 広い葉 angusti-folia 細い葉
ホソバアメリカシャクナゲ Kalmia angustifolia L.
TOP (目次) 画像・文 塩城 忠