サンザシ(山査子 バラ科 サンザシ属 落葉低木 雌雄同株 花期4,5月原産地 中国南部) 和名は漢名山樝に由来。樝はバラ科ボケ属のクサボケの別名。枝に鋭い棘がある。
葉身は倒卵形で上部が3~5裂、裂片に粗鋸歯があり、基部は楔形(くさび形)。葉柄の基部に小さな葉状の托葉がある。
長枝および短く伸びた前年枝から出た新梢に葉をつけ、葉腋から散房花序を出しやや大きな白色の花を咲かせる。
萼裂片5、花弁5、雄蕊約20、花柱・柱頭5。
果実は花托筒(萼筒と花托が合着)が子房と癒合して肥大成長した偽果/ナシ状果(果芯部が子房由来の真果)で、果頂部に萼窪、萼片・蕊が宿存。秋に鮮やかな赤色に熟す。
健胃漢方薬の原料となる。園芸植物としてセイヨウサンザシが植栽されている。白花一重、八重、紅花八重等色々な品種がある。
名前の良く似た植物にバラ科のピラカンサ(総称)が属するトキワサンザシ属がある。
学名 Crataegus cuneata
属名 Crataegus Crataegus ギリシャ語 kratos+agein 力+持つ
小種名 cuneata cuneata ラテン語 cuneatus 楔(くさび)
ナシ状果
萼筒と花托が合着した花托筒が子房壁と癒合して肥大し、果実の主要部分となった果実(偽果)。芯部が子房由来の真果で、胚珠が成長した種子を含む。








TOP (目次) 画像・文 塩城 忠