ひつじの詩舎

「スウェーデンひつじの詩舎」最新情報ブログです

あるお人形のこと 2

2012年05月26日 | いいこと

今から2年ほど前、

5歳の時、『ペレの学校』でガーゼ人形をお母様と作った女の子は、

中学入学を迎えました。

『人形、作ってみる?』

お母様の提案から、人形作りが始まりました。

 

特別セットのジャージに赤ちゃんサーラの型紙をのせ、裁断。

ひとはりひとはり手縫い。

『だから、こんな縫い目で。』

とおっしゃるお母様の穏やかな顔が印象に残りました。

お人形の服もお嬢さんが自分で作りました。

 

出来上がっても、もっと、何か、手を加えたくなります。

袖口には、ミシンについている機能でステッチ模様を入れ、

(ミシンのそういった機能は、お母様は使いこなしていなかったそうです。)

 

白いチョッキには、レースの縁取り。

 

刺繍の図案集で見て気に入った絵を、写す様に刺繍。

刺繍糸は1本取りで、

紙に線を引く様に、ひとはりひとはり仕上げていきました。

『だから、裏側はこんななの。』

と見せてくださった裏側は確かにギザギザ模様でした。

 

なんて、自由な手作り。

こんなに『いとおしい』お人形に出会えたことに、感謝します。

 

 

 

 

 

 


あるお人形のこと

2012年05月24日 | いいこと

ゴールデンウィークの汗ばむ陽気の日、

神奈川県相模原市(相模原駅からバスで5分)にある

『ギャラリースペース 游』へ

ぱたぽん講師 宮崎さんの作品展をのぞきにいきました。

陶器や皮製品、ケーキ、パン(米粉のシフォンケーキ、また食べたいです。)

沢山の手作りが展示即売されているイベントの中、

宮崎さんのお人形たちも並んでいました。

是非、見せたかったと言ってくださった

『エミール君の家族』は、初日に気に入られ連れて行かれていました。

代わりに、紹介してくださった人形がこの子です。

 

この子は、

今から2年程前、中学入学を迎えた宮崎さんのお嬢さんに、

ゆっくりゆっくり、作られたお人形です。

次回のブログで、このお人形のことを紹介します。

 


寄り添うこころ

2012年05月15日 | いいこと

今日、お店にいらした方は、

小学生のお嬢さんのために、

小さい時に作ってあげたウォルドルフ人形の髪を

差し替えてあげたいと相談にみえました。

 

小さな頃より小学生になってからの方が、

ウォルドルフ人形を大切に思ってくれたようで、

東日本大震災後、お人形と一緒に寝るようになったそうです。

そんなお嬢さんのために、

少し、平らになったしまった人形の髪をふわっとさせたいと相談にみえました。

 

なんて、幸せな人形。

ウォルドルフ人形に関わらせていただいている私ども、

とても嬉しく、誇らしく思います。

 

心に感じたことを受け止め、

お人形と寝ることで心のバランスをとり、成長しているお嬢さん。

それを見守るお母様。

 

そこにウォルドルフ人形がいることを幸せに思います。