今から2年ほど前、
5歳の時、『ペレの学校』でガーゼ人形をお母様と作った女の子は、
中学入学を迎えました。
『人形、作ってみる?』
お母様の提案から、人形作りが始まりました。
特別セットのジャージに赤ちゃんサーラの型紙をのせ、裁断。
ひとはりひとはり手縫い。
『だから、こんな縫い目で。』
とおっしゃるお母様の穏やかな顔が印象に残りました。
お人形の服もお嬢さんが自分で作りました。
出来上がっても、もっと、何か、手を加えたくなります。
袖口には、ミシンについている機能でステッチ模様を入れ、
(ミシンのそういった機能は、お母様は使いこなしていなかったそうです。)
白いチョッキには、レースの縁取り。
刺繍の図案集で見て気に入った絵を、写す様に刺繍。
刺繍糸は1本取りで、
紙に線を引く様に、ひとはりひとはり仕上げていきました。
『だから、裏側はこんななの。』
と見せてくださった裏側は確かにギザギザ模様でした。
なんて、自由な手作り。
こんなに『いとおしい』お人形に出会えたことに、感謝します。