名探偵のUSJ日記(DETECTIVE'S USJ DIARY)

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クリスマスツリーは永遠の命の象徴

2023年09月29日 20時45分05秒 | インポート

クリスマスを祝う際に欠かせないのが光り輝くクリスマスツリーだ。家の中にクリスマスツリーを飾るという習慣は、今から400年ほど前、ドイツで始まったといわれている。寒さ厳しい冬でも豊かな緑を付けているモミの木を家の中に飾るということは、人々にとって若々しい生命を家に呼び入れることを意味していたようだ。実際、モミの木は針葉樹で冬場でも葉を落とさない力強さを持っていることから「永遠の命の象徴」とされている。この意味を踏まえてクリスマスツリーに選んでいるという説もあるそうだ。また、当時ドイツでは、モミの木には小人が住んでおり彼らがその土地を守っているという言い伝えがあり、その小人が出ていかないようにモミの木に飾り付けをしてお祭り(祈ったり、踊ったり)をする風習があったのだそうだ。ところで、そのツリーの飾りにもそれぞれ意味があるのをご存知だろうか。
1.トップスター
ツリーのてっぺんに飾られる金の星はトップスターといわれ、「ベツレヘムの星」を表している。この星はキリストが生まれたときに明るく輝き、まだ赤ん坊だったキリストをひと目見ようとした賢者たちを、生誕の地ベツレヘムに導いたとされる(新約聖書「マタイによる福音書」)。
2.クリスマスベル
クリスマスベルは、イエスキリストの誕生日を人々に知らせる「喜びの音を鳴らすベル」。
ベルの飾りには天使とセットの物が多く、これは天使がベルを持ちキリストの誕生日を人々に知らせる役目がある事が由来となっている。また、ベルの音には魔物を祓(はら)うとして、魔除けの効果があるといわれている。
3.オーナメントボール
現在は玉飾りの形状だが、元々はリンゴの形だった。
リンゴは、アダムとイブが食べた「知恵の木の実」を象徴しており、幸福や豊かな実りといった願いが込められている。
4.キャンディ
クリスマスツリーに飾り付けられるキャンディには杖の形をしているものが多いが、これは「羊飼いが羊を導く杖」を意味しているからで、そこからキリストが人々を導いてくれるという祈りが込められている。また、キャンディの白と赤のストライプ模様は、キリストの「白い心」と「血と愛」を表しているという説もあるようだ。
5.クリスマスカラー
基本的にツリーを始めとしたクリスマスの飾りつけは、クリスマスカラーと呼ばれる赤・白・緑の3色が基調となっており、3色それぞれに意味があります。赤は十字架にかけられたイエス・キリストが流した血、あるいは神の愛の象徴を表します。白は雪・純潔、緑は、常緑樹に代表される永遠の命や力強い生命力を表現しています。
6.天使
クリスマスツリーに飾られる天使のオーナメントは、聖母マリアがイエス・キリストを身ごもった際、受胎告知した天使「ガブリエル」を象徴しています。
7.イルミネーション
前述のように、ツリーに星を表すろうそくを最初に灯したのは宗教家のマルティン・ルターです。ろうそくを使っていた時代は、火事の心配も多かったため、消火用の水をいつもツリーの周りに置いていたそうです。その後、ろうそくの代わりに広まったのが、火事の心配の少ない電気を使ったイルミネーション。実は発明家のトーマス・エジソンが1880年に白熱球を開発した折、プロモーションの一環として電飾をツリーに付けたのがその始まりだったと言われています。電気の発明と普及に伴い、クリスマスツリーの美しさもまた進歩していったと言えるでしょう。
8.ジンジャーブレッドマン(ジンジャークッキー)
人型のジンジャークッキーも、ツリーに飾られるオーナメントとして有名です。生姜が入ったお菓子は身体を温め、病気予防に効果があるとされてきました。ジンジャーブレッドマンは、その考え方を普及させたイギリスのヘンリー8世をかたどったものではないかと言われています。
9.クリスマスリースやヒイラギ、松ぼっくり
ミニサイズのクリスマスリースは、ツリーに飾って楽しむこともできます。輪の形をしているリースは、終わりも始まりもない永遠のシンボルとされてきました。ヨーロッパでは幸運のお守りとしても信じられており、神の永遠性と結びついたと言われています。ヒイラギで作られたリースは、イエス・キリストが磔となった際、頭に乗せていたいばらの冠を表現しています。また、リースの土台に使われるヒイラギや松ぼっくりは、豊穣や豊作への祈願が込められています。クリスマスのもととなった「ユール」は冬至の農耕儀式も兼ねていたため、その風習が受け継がれたのではないかと言われています。
10.靴下
クリスマスツリーにぶら下げる靴下は、サンタクロースのモデルである聖ニコラウスの逸話に由来したオーナメントです。4世紀、イタリア半島のミラノに住んでいた聖ニコラウスは、貧しい一家を助けるため、真夜中に窓から金貨を投げ入れました。その金貨が暖炉に吊るされていた靴下に入ったことが、いつしか「クリスマスの夜に靴下を置いておくと、サンタクロースがプレゼントを入れてくれる」という伝承となり、ツリーにも装飾として用いられるようになったのです。
11.綿
ツリーに降り積もる雪を表現するために、綿などを使って白を取り入れます。



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