映画内で1955年のドクが、デロリアンのタイムトラベルに必要な電力が「1.21ジゴワット」であることに驚いて叫んでいましたが、この「ジゴワット」は正確には「ギカワット」であり1ギガワットは100万キロワットになります。1955年当時、そのような電力を発生させることはほぼ不可能であり、「ギガワット」という単位が必要なかったため、「ジゴワット」と読み違えた、という設定かと思われました。実際は映画製作に当たってボブ・ゲイルとロバート・ゼミキスが物理学者にストーリーが正しいかどうか確認に行った際に、訪れたこの学者が「ジゴワット」と発音していたことから、採用されたのでした。ちなみに1.21ギガワットがどれくらいか、というと121万キロワットとなり、日本の原子力発電所の出力58万キロワットから136万キロワットという資料がウィキペディアに掲載されています。つまりデロリアンがタイムトラベルを行うには、本当に原子力発電が必要であったということになるわけです。ちなみに黒四という通称で親しまれている黒部川第四発電所の最大出力は33万5000キロワットという数字になります。