名探偵のUSJ日記(DETECTIVE'S USJ DIARY)

2009年12月からブログをしています。

エイジング加工

2022年08月10日 21時43分31秒 | インポート

現実とはかけ離れた夢の世界で、細部にまでこだわったセットがあります。世界観を保つ秘密のお仕事が閉園後の深夜に行われる。街並みや装飾品にあえてサビや傷などをつけて、新しいものを古めかしく塗装する技術が使われています。日光で色あせて、白化現象などによって色が変わるので、装飾し直しています。映画の技術は風化したようにする。サビのゴツゴツを表現するために塗料に混ぜられたものは硅砂です。よりリアルにするために塗料に砂を入れている。特殊な塗料で塗る5000千個以上あります。パーク内に置いてあるレトロな置物。例えば消火栓やベンチなどの汚れは全て、閉館後に美術スタッフさんたちがエイジング塗装(汚れ塗装)したものなのです。中でもアミティ・ビレッジは港町なのでサビのペイントは丹念に行われています。他にも「ウォーターワールドの要塞ってすごく古そうでサビだらけだな」と思っていたのですが実はほとんど全てペイントだったのです。パーク内の手すりとかについたわずかな汚れですら、演出だと言うのだから驚きです。ハリーポッターエリアも映画「ハリーポッター」シリーズの美術監督が監修していて、たまに日本にやってきては厳しくチェックしています。ハリーポッターエリアのフクロウ小屋の糞や窓にほこり、つららなどの下に湿った地面をリアルに再現しています。石畳は特に色濃く湿っている様子を再現。
順番1
 下地処理でサンディング(やすり掛け)
 ベース塗装
 サビの加工
 サビの塗装
順番2
オブジェに色を塗る
浮きをエイジング作業
世界観に合わせたサビやホコリを塗装で表現
潮風による劣化やホコリを表現
時間経過とともに塗装は剥がれてしまう
一度キレイに塗り直して汚れを足す
汚し(ハリウッド映画の撮影でも使用)















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