<アンデルセン賞のメダル Hans Christian Andersen-Preis Medaille >
アンデルセンの「人魚姫」のお話しが心によみがえる今日このごろ。
話の中身に入る前に、アンデルセンといえばわたしつながりでは、パン屋さんではなくて、なんといっても「国際アンデルセン賞」。これは「小さなノーベル文学賞」とも称され、国際児童文学賞としてもっとも栄誉ある賞のひとつだ。過去の受賞者に、ケストナーやリンドグレーンの名前が並ぶといえば、その価値もおわかりいただけるかもしれない。
1956年に創設され、以降、2年に1度西暦偶数年に「作家賞」「画家賞」の受賞者が発表される。世界各国から国内推薦を勝ち得たレベルの高い候補ばかりの選考をするのは、国際児童図書評議会(IBBY)という組織。
3月10日、2010年度の受賞者発表があり、画家賞にドイツのユッタ・バウアーが輝いた! 数か月前、ユッタ・バウアーが受賞すればいいなーという記事http://www.yamaneko.org/mgzn/dtp/2009/09.htm#mehon2を書いていたものだから、実に嬉しい。
ドイツ語圏は2006年画家賞にヴォルフ・エァルブルッフ(Wolf Erlbruch/ドイツ) 、引き続く2008年に作家賞でユルク・シュービガー〔Jürg Schubiger/スイス〕が受賞しているので、3回連続となり異例の連続受賞となった。
ユッタ・バウアーの話をこのまま続けたいくらいだけれど、いえいえ、人魚姫の話でしたよね。
人魚姫は魔女になぜ「声」を捧げたのか、魔女はなぜ「声」を要求したのか、子どものころ、とても不思議だった。なにとはわからなかったが、他に犠牲にするにふさわしいものがあるのに、とか思って、今ひとつ腑に落ちなかった。
声を失った人魚姫は、しゃべれないゆえに大好きな王子様をよそのお姫様に奪われてしまう。この場面がなんとももどかしく、なんともせつない。センチメンタルな気分に浸りながら、それでも合点がいかなかった。しゃべれなくたって、何か告白の方法があるでしょう、と思えて、アンデルセンを恨んだ。
今、自分が声と音声言語を失おうとしている。そんな状態で人魚姫を思うと、ああ、どんなにか辛かっただろうと涙を禁じ得ないし、あの魔女は美しい人魚姫をもっとも苦しめる方法を知っていたのだと憤慨する気持ちにもなる。
わたしがアンデルセンの原稿を改稿してもよければ、悲劇にはしません、絶対に。
「・・・人魚姫は夜ふけになると、王子さまの枕元にそっと忍びこみました。そして、恋い慕う想いが王子さまに通じるように 心を込めて おそばで祈りました。すると夢のなかで王子さまは人魚姫の声を聞いていたのです。ああ、そうだった、この人がぼくの命を救ってくれたあのときの人だ。ぼくが愛するのはこの人だ・・」とか、「毎日、王子さまにお手紙をさしあげたのです」とか、いろいろパターンはありそうです――。
Liebe Freunde
Jutta Bauer ist eine deutsche Illustratorin von Kinder- und Jugendbüchern und Kinderbuchautorin. Kuerzlich, am 10.Maerz erhielt sie den Hans Christian Andersen-Preis.der höchste sowie angesehenste internationale Auszeichnung für Kinderbuchautoren und -illustratoren. Daher wird dieser internationale Kinder- und Literaturpreis auch als „kleiner Nobelpreis“ bezeichnet.
Vor ein halbes Jahr schrieb ich von Jutta Bauer in einem WEB Magazin, und traf nun meine Weissagung ein,dass Jutta Bauer
ausgezeichnet werden soll.
Dann erwaehnte ich ueber "Den Lille Havfrue(auf Daenisch)" von Andersen ,weil in dieser Geschicite verliert die Heroin ihre Stimme. das finde ich wirklich unbarmherzig.
Wenn ich Andersen waere, haette ich gerne als Happy-end Story schreiben.
人魚姫ってALS女性用の物語だったんですね~♪
しかも、ヴァリエーションを大いに考えさせるための。